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黄解清血散の 医師の処方解説(漢方体験談)

胃炎、二日酔い、不眠症、血の道症、ノイローゼ、めまい、動悸、鼻出血、アトピー性皮膚炎

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黄解清血散

 EBM

【黄連解毒湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈成人アトピー性皮膚炎〉患者数:52

【対象】成人アトピー性皮膚炎患者52例(男30例、女22例、平均年齢27.4歳)。

【方法】黄連解毒湯を経口投与、8週間以上経過観察した。併用薬は継続を原則として、止痒効果を有する薬剤はできる限り行わないこととした。 ステロイド外用薬は薬効分類でstrong以下のものに限定した。

臨床所見では、重症度、皮疹、痒みについて評価した。

臨床検査としてIgE好酸球数ECP(eosinoph且cationicprotein)、LDH、ヒスタミン、血中神経系因子、可溶性接着分子、サイトカイン、リンパ球サブセット、細胞内サイトカインなどを測定した。

ポイント:解析対象は48例であり、黄連解毒湯投与後、重症度、皮疹はいずれも有意に改善した。

痒みは減少傾向を示した。好酸球数、IgEは変化しなかった。

ECP、LDH、血中ヒスタミン値は減少した。

リンパ球サブセットではregulately T細胞の一つであるCD4+CD25+T細胞の比率が有意に減少した。

血中サイトカインではIL-2、sIL-2R、IL-10の有意な減少を認めた。また48例のうち30例は随証的に投与し、18例は病名投与を行ったが、随証投与群の方が重症度、皮疹、痒み、好酸球数、ECP、LDHの改善率が有意に高かった。

参考文献:漢方と免疫・アレルギー,18:77-86,2005.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【黄連解毒湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈ニキビ〉

治例図

22歳、男子大学生です。
鼻を中心に赤いニキビができていて、いろいろ手当しても治らないという。漢方薬も清上防風湯などを服用しても、あまり効果が出ない。体格も中以上であるし、両耳が赤味をおびているので、黄連解毒湯を与えたところ、体の調子がよくなるとともに、ニキビの赤味が消失し、次第に範囲がせばまって、4ヶ月ほどで皮膚がきれいになった。

弁証論治 熱毒(皮膚病と湿熱)証  

現代病名:ニキビ

2〈尋常性乾癬〉

治例図

47歳の女性です。
体重は52㎏で、少々赤ら顔の中肉中背型。本人の主訴は尋常性乾癬である。2年前、皮膚科で診断され、いろいろ治療を受けたが、ほとんと効果がなかった。患部は両肘頭、手の指、膝頭におよび、背中のところどころにも円形の紅斑と部分的に銀白色の鱗屑が見られる。便通は1日1回、食欲は正常、ただし、ストレス等は多い様子で、血圧は150~95と少々高めである。これに黄連解毒湯を与え、約5ヶ月の服用後、その間、波はあったが、1/3~1/2程度の軽快を見、現在も服用を続けている。

弁証論治 血熱証(出血・実熱)  

現代病名:尋常性乾癬

3〈飲酒によるいびきが漢方薬で解決〉

治例図

薬剤師をしているKさんの夫(46歳)は、特に大きな病気はないものの、普段からいびきをかく方で、飲酒をした夜はさらにひどくなる、といった状態でした。

夫のいびきのためにKさんは熟睡できず、悩みの種となっていました。夫はといえば、いびきには気づかないものの、二日酔いに悩まされていました。

ある日Kさんは、漢方の専門家から黄連解毒湯二日酔いに効くことを聞きました。そこでKさんは、アルコールを速やかに排出する黄連解毒湯なら、夫のいびきも解消できるのでは、と考えました。しかも、Kさんの夫は赤ら顔、高血圧という黄連解毒湯が合うタイプ(裏熱実証)です。その夜、早速Kさんは「二日酔いに効く薬」として夫に飲んでもらうことにしました。すると夫は、飲酒をしていた夜にもかかわらず、いびきをまったくかきません。それも、思わず夫の口に手をあてて呼吸を確かめてしまうほど静かなのです。

翌日、夫は二日酔いもまったくなく、すっきりとした1日を送ったとのことです。この日を境に、Kさんの睡眠不足の悩み、夫の二日酔いの悩みが一度に解決したことはいうまでもありません。

弁証論治 裏熱実証  

現代病名:いびき

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI

4〈口内炎ができやすい体質が快癒〉

治例図

Kさん(48歳・女性)は、数年前から口内炎や口唇にヘルペスが頻繁にできるようになってしまい、とても悩んでいました。

病院での検査によると、年齢とともに抵抗力が弱まったからとの診断です。

Kさんは知人から漢方を勧められ、漢方を扱う医師を訪れて相談することにしました。そして処方されたのが黄連解毒湯です。

1ヵ月間服用したところ、口内炎ができにくくなり、3ヵ月後にはほとんどできなくなりました。さらに1ヵ月間服用を続けたところ、口内炎はまったく発症しなくなったのです。

弁証論治 胃熱(胃火・胃火上炎)証  

現代病名:口内炎

5〈漢方薬で血圧が安定し、よく眠れるようになった〉

治例図

H子さん(63歳)は、夫(小学校の校長)が定年となり、1日中家にいるようになると、ストレスがたまり始めて、最大血圧が170㎜Hgを超えるようになりました。夜は、雨の音や猫の鳴き声などでもすぐに目覚めてしまい、眠りが浅いといいます。

医師から血圧を下げる薬をもらいましたが、それを飲むと、薬が強過ぎるためか、ふらふらするので、漢方薬に切り替えることにしました。

ストレスが原因で血圧が上がる場合、漢方では「気の疲れ」ととらえ、黄連解毒湯という処方を使います。

H子さんは、黄連解毒湯を飲み始めて1週間ほどで血圧が安定し、睡眠も普通に取れるようになりました。赤ら顔だったのですが、顔の赤みも徐々に取れ、普通に戻ってきました。

弁証論治 肝陽上亢証  

現代病名:高血圧

6〈漢方治療で視力障害が緩和〉

治例図

税理士のEさん(62歳・男性)は糖尿病で高血圧です。ある朝、突然目が見えにくくなり、眼科で眼底出血と診断されました。

治療を始めたのですが、視力障害のために光に敏感になり、サングラスが手放せなくなりました。

そこで、漢方治療を併用することにし、黄連解毒湯の服用を始めるとともに、医師に指導された食養生も守るようにしました。

その結果、糖尿病が改善し、それに伴い出血も徐々に吸収され、サングラスも不要になりました。

現代病名:眼底出血

出典出典:効果的だった漢方薬と番茶のうがい

7〈長年の暴力発作が治まった〉

治例図

Sさん(33歳.男性)は・普段から睡眠時間が短く、常にイライラしていました。

突然暴れ出し、すごいカで暴力を奮うため、子どものときから鍵のかかる部屋で隔離されて育てられました。

施設で暮らすようになってからも常に集団から遠ざけられていたそうです。

施設の医師から大柴胡湯が処方されましたが効果がなく、四逆散黄連解毒湯に変えたところ、睡眠時間が長くなり、イライラと発作的な暴力も治まりました。

現在では、周囲の人々と席を並べて作業ができるようになりました。

現代病名:自閉症

8〈酒とたばこはやめられないが〉

治例図

胃がんで胃を部分切除したMさん(60歳・男性)。医師にいくら注意されても、手術後もお酒とたばこをやめることができません。術後すぐは食欲がなく、最近になってようやく食欲が出てきました。

しかし、食べるともたれる状態が続いています。舌は黄色い苔(こけ)ができていて、便のにおいもきつかったのです。

漢方の専門家に黄連解毒湯を処方され、飲んでいたら、多少深酒をしても二日酔いにならず、舌の苔もだんだんなくなり、便のにおいも気にならなくなりました。

術後2年を経過しましたが、胃の調子もよく、快適な毎日を送っています。

現代病名:胃がん

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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