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強表水散の 医師の処方解説(漢方体験談)

肥満症(水太り)、関節痛、むくみ、水太りで皮膚にしまりがなく、汗をかきやすい方の漢方の名薬

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強表水散

 EBM

【防已黄耆湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈肥満を伴うインスリン非依存性糖尿病〉患者数:

●対象:肥満を伴うインスリン非依存性糖尿病患者。

●方法:運動療法困難群と運動可能群に分類し、食事療法に加えて、運動療法困難群には防已黄耆湯を投与し、運動可能群には有酸素運動を行わせた。

ポイント:CTによる内臓脂肪面積(V)・皮下脂肪面積(S)比(V/S比)と血清コレステロール値は運動療法困難群でのみ有意に改善した。

HbA1c、HDLコレステロール、中性脂肪値については両群とも有意な改善を認めなかった。

参考文献:日東医誌,49:249-256,1998.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【防已黄耆湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈肥満〉

治例図

25歳、女性。
やせたいという相談。身長160㎝、体重61㎏。色白、ポチャポチャタイプ。汗をよくかき、疲れやすい。手足が冷える。便秘は特にないというが、2日1回ペース。おしっこは遠く、1日3~4回ぐらいである。この方に防已黄耆湯と当帰芍薬散を一緒に服用するよう与えた。服用1週間日ぐらいからおしっこの回数が増え、1ヶ月後には便通が毎日あるようになり、時には(なぜか)1日2回便通がある日もあった。その頃には体重が3㎏ほど減り、特に顔の輪郭が目に見えて細くなり、ふくらはぎもやや細くなった。さらに1ヶ月後にはもう1㎏減り、以後、その体重で安定している。以前に比べて汗をあまりかかなくなり、疲れにくくなって体調がよいということで継続て続服用である。

弁証論治 湿痰  

現代病名:肥満

2〈ネフローゼ症候群〉

治例図

21歳、女子。
昭和27年1月中旬、下肢の浮腫と尿量減少とをもって発病。3月上旬、ある大学病院に入院したが、下肢の浮腫と高度の蛋白尿が消失しない。全身倦怠、尿量減少、脈は浮弱舌は湿潤していて白苔が中等度、腹は膨満してやや軟。当帰右薬散、五苓散、小柴胡湯、桂枝茨苓丸料、などを次々投与するが、5ヶ月間依然として症状は軽快しない。「腰から下が腫れて重い」との症状を目標に防已黄耆湯を投与したところ、半年ぶりに尿量が増加し、3週間で蛋白尿は完全に消失した。当時、入院中の内科でも治療薬を変更したところ、2日目から尿量が再び減少、蛋白病もあらわれた。防已黄耆湯の服用を再開すると、3日目より尿量が増加し、蛋白尿は微量となった。前後60日の服薬で完治、廃薬した。

現代病名:ネフローゼ症候群

3〈防已黄耆湯でひざにたまった水が消えた〉

治例図

Tさん(52歳・女性)は、40代後半から徐々に太りはじめ、1年前からはひざが腫れて痛むようになっていました。
整形外科でひざの水を抜いてもらっていましたが、あまり症状が改善しないため、知人の紹介で漢方の専門医にみてもらい、防已黄耆湯を処方されました。同時に大腿四頭筋を鍛えるストレッチを指導され、少しずつ自宅で行うようになったのです。
服用から1ヵ月でひざの水が減りはじめ、2ヵ月を過ぎるころには完全に水がたまらなくなりました。体重も3キロほど減らすことができたということです。

現代病名:膝痛

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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