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フラーリンI粒の 医師の処方解説(漢方体験談)

大腸・直腸の慢性炎症

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フラーリンI粒

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【胃風湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈胃風湯で血便、下痢が改善〉

治例図

ここ数ヵ月間、大便に血や粘液が混じり、下痢、下腹部痛に悩まされ、会社も休みがちだったサラリーマンのAさん(42歳・男性)。

何か悪い病気ではないかと心配になったので思い切って病院で検査を受けると、「過敏性腸症候群」との診断でした。

このところの不況で会社の業績が伸びず、そのしわ寄せが中間管理職のAさんにも及び、いつ、リストラされるかとおびえていたため、腸にも相当なストレスがかかっていたようです。ただ、病院では下痢止めなどをもらったものの、全く症状は改善しませんでした。

そこで、自宅近くの漢方薬局で相談すると、胃風湯の処方を受けました。服用を始めると数日間で便が硬くなりはじめ、下腹部痛も解消しました。今は、酒とタバコを控え、ストレスもなるべくためないように心掛けながら、毎日元気に出社しています。

現代病名:過敏性腸症候群

2〈慢性胃腸炎〉

治例図

73歳の老婦人。

5年ほど前から下痢しやすくなり、1日2~3回あり、ひどいときは7~8回から十数回にも及ぶ。栄養は甚だしく衰え、顔色蒼白で皮膚に全く艶がない。舌は白苔湿潤し、脈は浮にして弦、弱くて遅い。腹部軟弱、心下部にわずかに抵抗を触れ、全く食味がない。生姜薦心湯に扶苓、白市を加えて与えたが好転せず、餅を食べると気持がよいので、これを過食し、そのため悪化した。夕方便意をしきりに催し、下腹部に名状しがたい底苦しさを訴え、粘液便と軽い裏急後重をともなう。左下腹部S字状結腸にあたって索状物があり、圧痛を訴える。

白頭翁加甘草阿膠湯、あるいは真武湯を用いたいと思ったが、胃風湯に木香を加えて与えた。

1週間の服用によって、すばらしい著効を現わし、見違えるほど元気となり、顔色は生気に満ち、数週間の続服により数年来の頑固な下痢がすっかり治った。

現代病名:慢性胃腸炎

3〈慢性腸炎〉

治例図

20歳の女性。

3年前食餌中毒を病んでから、下痢しやすくなり、いろいろの治療もうけたがよくならなかった。痩せて元気がなく、顔色はそれほど悪くはない。胃下垂もあり、食事をすると軽い腹痛が起こって下痢をする。腰が張ったり痛んだりする。足も冷える。脈は細くて軟弱の方であった。舌苔はなく、腹は虚軟であるが、左の臍傍やS字状部に抵抗圧痛がある。

胃風湯を与えると、身体が温まり、食欲が出て、食べても下痢せず、体重も増加して前後6カ月間服用し、体重が4キロほど増加、すっかり元気になって結婚した。

現代病名:慢性腸炎

4〈直腸潰瘍〉

治例図

62歳の女性。

2年前より下痢し、種々手当をうけたが効がない。下痢するときは、しぼるような腹痛があり、1回の排便量は少なく、粘血便である。多いときは1日10回を越える。

医師は直腸の潰瘍で、癌になるおそれがあると診断したという。

腹診すると、左腸骨窩に索状物を触れ、圧痛がある。これに胃風湯を用いたが、日増しに下痢が減少し、腹痛も軽快し、半年後に正常便が出るようになった。

現代病名:直腸潰瘍

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