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コタロー 香蘇散 エキス細粒の 医師の処方解説(漢方体験談)

胃腸が弱く、イライラのある風邪に。気の巡りが悪い状態。鬱状態に。頭痛や蕁麻疹(じんましん)にも

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コタロー 香蘇散 エキス細粒

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【香蘇散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈かぜがきっかけで漢方と出会う〉

治例図

現在79歳になる女性・Nさんは、10年ほど前から周期的にひどいうつ状態に陥るようになり、家族の勧めで精神科を訪れました。精神科で処方された抗うつ薬を飲んで、いったんは回復したものの、しばらくして再発。「つらい。死んでしまいたい」と毎日泣き暮らしていたのです。

そんなある日、かぜをひいたNさんは、漢方を扱う内科の診療所を訪れました。香蘇散という漢方薬を出され、かぜが治ってからも、この薬を飲んでいたところ、気分がさっぱりして調子がよくなったようです。

そこで医師に相談して、香蘇散の服用を継続することにしました。すると、うつに陥るまでの周期が次第に長くなっていき、5年前からはまったくうつ状態が起こらなくなったのです。この間、西洋薬の服用量は増やしていません。

西洋医学では、かぜとうつ病はまったく異なる病気と考えますが、漢方医学では各人の証に着目して薬を選択するので、Nさんの例のように別の病気にも有効なことがあるのです。

現代病名:うつ病

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

2〈感冒〉

治例図

60歳の女性。

胃下垂がある。いつも腹が張って、ときどき腹痛が起こり、痩せていた。人参湯加減方で大 分よくなって、春先に山の温泉に保養に行くというので、人参湯加減のほかに、用心のために香蘇散を三日分 渡して、かぜをひきそうになったらこれをのむように申し渡した。

その後の報告で、山の中が寒くてかぜをひいたとき、あのかぜぐすりをのんだら、体がぽかぽかとあたたかくなり、すぐ気分がよくなったという。

このような胃の悪い人のかぜに香蘇散がよい。

現代病名:感冒

3〈蕁麻疹〉

治例図

27歳の婦人。

1ヵ月前から全身に葦麻疹が出て、いろいろ注射などしたが治らないという。一般状態としては、ほかに特記すべきものがない。4カ月前にお産をして、まだ月経がない。腹は全体に軟かで、少し両臍傍に抵抗がある。血熱によるものかという推定で、桂枝茯苓丸料に大黄を少し加えて与えたが、少しも好転しない。手足や腹などに随分赤く腫れあがって出ている。痒みがひどく痛いようだという。

そこで発散させた方がよいと思って、葛根湯にかえてみたところ、嘔気を催し、かえってぐあいがわるいという。

そこで脈はそれほど沈ではなかったが、香蘇散に山楯子を加えて与えてみると、これが一番気持よく、一週間のんだらほとんど出なくなり、あと一週間で治癒した。この場合別に魚による蕁麻疹ではなかったが、香蘇散がよく効いた。

その後蕁麻疹で他の処方が応じないものに、香蘇散に桜皮・山梔子を加えてよくなるものが沢山あった。

現代病名:蕁麻疹

4〈蕁麻疹〉

治例図

5歳の男の児が、昼食にさつま揚げ(魚肉が材料)を食べた。

夜になって全身の痒感を訴えたのですぐ来院した。蕁麻疹特有の発疹が顔から頭にまで出ていた。香蘇散一日分を服用して翌日はすっかり消退して、そのまま治癒した。

現代病名:蕁麻疹

5〈蕁麻疹〉

治例図

14歳の女児。

夕食時に生卵をかけて食事をしたところ、翌日から蕁麻疹が全身に出た。

これに香蘇散加桜皮5日分を与えたが、服薬後次第に軽快し、5日間で治癒した。

現代病名:蕁麻疹

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