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サイボックの 医師の処方解説(漢方体験談)

気管支喘息、小児喘息、せき、気管支炎、不安神経症

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サイボック

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【柴朴湯(小柴胡湯+半夏厚朴湯)の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈1年でつらい症状がなくなった〉

治例図

いつからか、ほおの紅斑に悩まされるようになった主婦のTさん(35歳)。化粧かぶれかと思い、自分なりの対策を講じていましたが一向によくなりません。やがて指の関節がこわばるようになりました。

リウマチを疑って総合病院を受診したところ、全身性エリテマトーデスであることが分かりました。そこで医師から漢方薬治療を勧められたTさんは、漢方も処方する近所の内科を訪れたのです。

Tさんには、瘀血症状である下腹部の圧痛や、すぐあざができるという症状があり、その上、もともとぜんそくもちでもありました。そこで皮膚症状もふまえて処方されたのが、瘀血を改善する桂枝茯苓丸と、小柴胡湯と同様の生薬が含まれていてぜんそくにも効果がある柴朴湯です。

これを服用したところ、2週間であざができにくくなりました。そして、2カ月後には顔のむくみが取れ、紅斑が薄くなってきたのです。

総合病院での定期検査の結果もよく、Tさんがますます月一向きに漢方を飲むようになると、1年後にはすっかり紅斑も取れ、自覚症状はまったくなくなっていました。

現代病名:全身性エリテマトーデス

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

2〈発作を起こす回数が減り、希望が生まれた〉

治例図

62歳になるKさんは、若いころラグビーの選手をしていただけあって、体格のいい男性です。会社を経営しており、酒とタバコと夜の付き合いは欠かせないという生活を送っていました。ストレスが多く、眠れないために、夜中でも酒を飲んではまた眠るという毎日です。

はたして狭心症の発作を週に1度起こすようになってしまいました。病院に通ってはいたものの、漢方薬で発作の改善ができないものかと考え、漢方専門薬局を訪れたのです。

漢方薬は柴胡加竜骨牡蛎湯柴朴湯を処方され、生活習慣も直すように説得されました。そして、酒の付き合いが断れないなら、ついだりつがれたりがない薄いウーロンハイを飲むように、また、夜は食べる量を減らすようになど、実に具体的な指示を受けたのです。

しぶしぶそれに従っているうちに、体重が3㎏減り、コチコチだった肩や背中も軟らかくなってきました。

2ヵ月たった現在では、発作を起こす回数は以前の3分の1になり、順調な回復をみせているとのことです。

現代病名:狭心症

3〈気管支喘息〉

治例図

61歳。スナックのママさんです。

職業柄、周囲にタバコを吸う人が多いせいか、数週間前にひいた風邪が未だに治らず、ひどい咳に悩まされています。熱や体の倦さはないのですが、話などしているとのどがイガイガしてきて咳込んでしまいます。最近では咳と疾のため夜も眠れず、息苦しくてベッドの上に起き上がることもしばしばです。どうやら若い頃に持っていた喘息が再発したようです。

小太りで血色の好い女性、脈は沈弱です。血圧は152/95、脈拍73/分です。舌は湿って厚い苔があります。

胸部を聴診すると湿性のラッセル音が聴こえます。腹部は中等度の緊張で、胸脇苦満と心下居鞭、つまり心窩部から季肋部の辺りにかけて重苦しい感じと抵抗があります。

柴朴湯のエキス剤をまず三日分処方して様子を見ることにしました。三日目には咳と疫は随分楽になり胸のラッセル音も消失していました。さらに同じ処方を三日分追加し、六日で完治しました。

後日、患者さんと会った時、漢方薬の良く効く事、月余にわたる頑固な咳が数服の漢方薬で嘘のように治ったのには本当に驚いた、と話していました。

現代病名:気管支喘息

出典出典:「いのちを養う漢方講座」 発行所:葦書房(2000) 担当医師:高山宏世

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