ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。
【四逆散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
A市職員のKさん(50歳・男性)は、下水道工事の責任者を20年近く務めています。最近は加齢とともに、工事図面が読みづらくなったほか、風呂に入っても、なぜか下水のにおいが消えないような気がして悩んでいました。ただ、病院へ行っても老眼以外に異常はないとの診断です。
そこで漢方薬局へ相談に行くと、薬剤師は、Kさんは肋骨の下を押すと圧痛や抵抗があり、みずおちの痛みも訴える、加えて、"くさいという思い込み"は神経的な症状である、と判断し、四逆散を1日3回飲むように指示しました。
Kさんはその後、3ヵ月間服用していますが、視力も徐々に回復し、胸の苦し
さや痛みも消え、嫌なにおいも感じなくなった、と満足しています。
現代病名:老眼と神経症状
Sさん(33歳.男性)は・普段から睡眠時間が短く、常にイライラしていました。
突然暴れ出し、すごいカで暴力を奮うため、子どものときから鍵のかかる部屋で隔離されて育てられました。
施設で暮らすようになってからも常に集団から遠ざけられていたそうです。
施設の医師から大柴胡湯が処方されましたが効果がなく、四逆散と黄連解毒湯に変えたところ、睡眠時間が長くなり、イライラと発作的な暴力も治まりました。
現在では、周囲の人々と席を並べて作業ができるようになりました。
現代病名:自閉症