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チーボックの 医師の処方解説(漢方体験談)

打撲、捻挫(ねんざ)、関節炎の腫れや痛みを取り去る漢方薬

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チーボック

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【治打撲一方の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈打ち身の腫れに〉

治例図

68歳の女性。

自宅の机の角で目を打ち、腫れてひどい状態で来局されました。

治打撲一方の倍量と桂枝茯苓丸通常量を服用していただきましたところ、翌日には腫れが引いて、青く内出血した部分も紫色に悪化せずきれいに引きました。

念のため1週間の服用を、どちらも通常量勧めました。

現代病名:打ち身

2〈顔面打撲に治打撲一方〉

治例図

61歳女性。

平成13年12月7日、右顔面をひどく腫らし、お岩さんのような顔貌でやって来た。「昨夜風呂に入ろうとして、右手を風呂の縁についてかがんだところ、手がすべって出っ張っている蛇口にまともに顔をぶつけてしまった餐。直接眼をぶたなくてよかった」、としみじみとした口調で言う。

右頬から上下眼瞼にかけて大きく皮下出血し、赤紫に変色、ひどく腫れている。上下眼瞼は腫脹して眼裂が塞がっている。「眼科に寄って診てもらったところ、眼科的には心配ないといわれたが、頭が心配だから脳外科の検査を受けたほうがよいものか、先生の意見を聞きたくて来院した」と言う。

頭痛、麻痺がある訳ではなく、言葉もはっきりしているので、外見は大仰だが、恐らく頭内は問題なかろう。数日経過をみてもよいと思われたので、その旨を告げ、「漢方には古くから打撲に大変よい薬がある。それを服しながら少し様子をみましょう」と説明した。

まだいくらか熱を持っているようだから、冷たいタオルで軽く冷やすことを指示し、治打撲一方(エキス)を処方した。そして、「場合によっては多少便が緩むかもしれないが、心配しないで続けて下さい」と言い添えた。

12月12日、腫れがすっかり消退して、すっきりした顔でやって来た。

「一昨日あたりまでは眼が塞がっていたけど、その後パッと開き、楽になりました。まだ下を向いたりすると上眼瞼が痛いような気もしますが、他はなんともありません」と言う。

頬骨部と上眼瞼になお紫斑を残しているが、眼鏡をかければ殆ど目立たないまでに減少している。「後1週間服しましょう」と同方(治打撲一方)を投与する。

現代病名:顔面打撲

ポイント:通院中の患者でも打撲は整形とか脳外科に行ってしまうので、診る機会が少なく、さほど多くを経験している訳ではないが、本方はまことによく効く。

外科、整形ではこうした例には消炎鎮痛剤、消炎酵素剤、そして多くは抗生剤が処方されるが、本当に効いているのかと思うこともある。

3〈胸部打撲〉

治例図

65歳女性。

初診:平成14年8月20日。

「10日前に自動車のドアーに左胸をぶつけた。大したことはないと思い、放置していたところ、4日程前から息を吸い込むと左胸に軽い痛みを感じるようになった。また横になり、寝返りをうとうとして右を下にする際、左の胸、背中が痛く、体調がよくない」と来院。

更に約1ヵ月前に美容院で転んで右足首をひねったためか、そこが腫れてプヨプヨしている。その時は痛くなかったので、気にとめなかったという。

身長167.4cm、体重56.Okg。血圧154/82mmHg。やや便秘気味。

左第2肋骨の一部に、軽度の腫脹と圧痛を認める。単なる打撲であろうと診て、治打撲一方(エキス)と湿布剤を5日分処方した。

8月28日、「多少下痢っぽくなったが、胸のほうは大変具合がよい。もう少し欲しい」と言う。

Rp.do5日分

打撲後10日もたっていたがよく効いた。

本方は本朝経験方だが非常に使いやすい。証をむずかしく考えることはない。打撲が証といえよう。

現代病名:胸部打撲

ポイント:治打撲一方は打撲後ある程度日数のたったものにも効く。

4〈自動車にぶつかって〉

治例図

29歳女性。

9月11日、「自転車に乗っていて、交差点で出会い頭に自動車にぶつかって、左肩、肘、腰を打撲饗した。自転車は壊れたが、自分はぶっただけで意識喪失もなくよかった。出血もなく、そんなに腫れていないが、打撲箇所が痛む」と来院した。四肢関節の運動、機能に障害はなく、元気であるので、整形を勧める程のこともない、と治打撲一方(エキス)を投与する。

5日後来院し、「具合がよい、肩のほうは大変よくなったが臀部(でんぶ)に紫斑が出て、それが日増しに大きくなり、今は径10cm程の大きさになった、圧痛は大したことはない」と言う。

「好ましい徴候だからもう少し続けるように」、と同方(治打撲一方)を更に5日分処方した。

この治打撲一方は打撲に極めて有効だ。"打撲"がこの方の証であるといってよい程である。それと、当初何もなかった所に紫斑が出てきたことに興味を覚える。深部に出血があったのかもしれない。これに類したことを、この症例以外にも2、3経験している。

この事実から考えるに、我々は打撲するとすぐ冷湿布を当然のこととして続けるが、今一度それを反省、検討してみる必要もあるのではなかろうか。

現代病名:打撲

ポイント:(漢方を服していたら)当初何もなかった所に紫斑が出てきた。

打撲するとすぐ冷湿布を当然のこととして続けるが、本当にそれが好ましい治療法であるか?

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