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トーキインの 医師の処方解説(漢方体験談)

乾燥肌の方のかゆみを伴う皮膚病と分泌物の少ない湿疹を改善する漢方薬

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トーキイン

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【当帰飲子の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈皮膚掻痒症〉

治例図

78歳、男性。会社の社長。
やややせ型。20年来、六君子湯を欠かさず服用している。そして、毎日大きな犬と散歩して身体を鍛えている。この冬はじめて背中全体が痒くなり、病院で薬をもらって塗っているが、一向によくならず、重くなったり軽くなったりしている。背中を拝見したところ、皮膚全体に枯燥し、茶色の斑で覆われており、ただ一カ所だけ指頭大の紅斑がある。しかしすべて扁平で盛り上がってはいない。温清飲を考えたが、地黄の胃もたれを警戒し、当帰飲子と決め、弱いデキサ軟膏と乾燥肌の石鹸をすすめた。
約2週間の服用で、紅斑はもちろんのこと茶斑は大きいものから消失し、大変きれいになったが、痒みは思ったほど消失しない。それから更に1ヶ月半、恐れていた胃もたれも起きず、順調に茶斑は消失。痒みも全く消えて、廃薬した。それから約6年、再発していない。

現代病名:皮膚掻痒症

2〈かさかさ肌が潤い、かゆみが消えた〉

治例図

Z君(15歳)は、幼いころからアトピー性皮膚炎で、ずっと治療を続けてきました。いろいろな治療を試しましたが、なかなか思うような効果を得られません。

かゆみが非常に強くて、皮膚はかさかさと潤いがなく、上半身では額と首、下半身では太ももの内側とひざ裏の皮膚がザラザラになって赤黒く変色していました。

そんなZ君は、中学に入ったころから、漢方薬を扱う薬局で指導を受けるようになりました。初めに温清飲を勧められ、だいぶ症状が軽くなりましたが、疲れたときに症状が悪化することから、次の処方を当帰飲子に変更。今度は、ほとんど皮膚のかゆみを覚えなくなりました。

1年ほど飲み続けると皮膚のかさかさが治り、かゆみに悩まされることもなくなりました。高校に入るころには外用薬の紫雲膏だけでも十分に症状がコントロールできるようになったのです。

現代病名:アトピー性皮膚炎

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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