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リックーンSの 医師の処方解説(漢方体験談)

胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、おう吐、食欲不振、胃痛

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リックーンS

 EBM

【六君子湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈抑うつ症状〉患者数:15

●対象:抑うつ症状を呈する15例(男3例、女12例、年齢26~71歳、平均年齢52.0歳)。

●方法:六君子湯を4週以上投与し、ハミルトンうつ病評価尺度を用いて抑うつ症状の投与前後の変化について検討した。

ポイント:ハミルトンうつ病評価尺度による総得点は投与前21.2±3.1から投与後10.8±2.5へ有意に低下した。

症状別改善度では、抑うつ気分、不安、消化器症状、熟眠障害、早期覚醒、体重減少で有意な改善が認められた。

参考文献:新薬と臨床,42:75-80,1993.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【六君子湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1胃炎

治例図

50歳男子。

ある小学校の校長。半年前より胃腸の調子が悪く、徐々にやせてくるため、病院で検査を受けたところ、無酸性胃炎であり、がんに移行する危険があると診断された。

食欲はなく、顔色が悪い。心窩がつかえ、ときにシクシクと痛む。多少腹鳴があることを目標に半夏瀉心湯を投与したが、症状はわずかに改善がみられた、という程度にとどまった。

4週間後、今度は易疲労を強く訴えたため、六君子湯に変方すると症状は急速にとれはじめ、3ヶ月日には食欲も出て体力も回復した。

現代病名:胃炎

2胃下垂症〉

治例図

28歳の婦人。平素から胃腸が弱い。最近目立ってやせたので医師に診てもらったところ、胃下垂症で、胃が骨盤まで下がっているといわれた。そのため食欲がなく、少し食べると、みずおちが重く、ときどきめまいがする。それと便秘のために4日に一度ぐらい洗腸しているという。脈は力なく、瞬の上で振水音を証明する。六君子湯を与え、甘味を制限した。これをのむと毎日気持のよい通じがあり、食が進むようになり、1ヶ月ほどで4キロほど体重が増え、振水音もかすかに証明できるほどになった。そればかりか風邪もひかなくなった。

現代病名:胃下垂

3〈曇りの日に現れる頭重感とめまい〉

治例図

主婦のNさん(36歳)は、いつも頭が重だるく、めまいがして、体に力が入らないという症状で悩んでいました。この症状は、特に曇りの日や台風の前後にひどくなります。そこで、Nさんは漢方を処方するクリニックを訪れました。日ごろから胃が弱く、冷え症のNさんには、頭重感を治す標治(局所的な治療)の処方として半夏白朮天麻湯、胃弱という体質を改善する本治(根本的な治療)の処方として六君子湯が出されました。
服用を始めると、徐々に胃の調子が整い、それに伴って頭重感やめまいなどが起こる回数が減り、やがてまったく症状が現れなくなりました。

現代病名:頭重感・めまい

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

4〈2年間続いた尿もれが2週間で快癒〉

治例図

会社経営者のSさん(58歳)は、行動的でおしゃれな女性ですが、肥満気味で、2年前から頻尿と尿もれに悩んでいました。トイレに間に合わないことが多く、常に下着を持ち歩いていたほどです。自分で治そうといろいろ試しましたが、改善せず、知人の紹介で病院を受診しました。
Sさんは胃が弱く、冷えやむくみがあるため、真武湯六君子湯を併用することになりました。服用を始めて2週間、尿もれは完全に治まりました。冷えが取れ、胃の状態が安定すると、顔のむくみが消え、体重も2kg減っていました。

現代病名:尿もれ

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈だるさとむくみが取れた〉

治例図

Fさん(25歳・女性)はだるさが取れず、疲れやすくて根気もありません。のどが渇くので、いつも水を飲んでおり、足もむくんでいました。さらには、食べると下痢をするという状態です。
そこで近くの漢方薬局で相談したところ、六君子湯十全大補湯を処方されました。胃腸を丈夫にして、水分代謝をよくするという漢方薬です。すると、半月でむくみが取れ、下痢も治り、だるさも消えました。その上、ざらざらしていた肌もキレイになり、思わぬ効果に大喜びでした。

現代病名:だるさとむくみ

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

6〈3年来の腹痛が漢方で改善した〉

治例図

Mさん(29歳・女性)は、3年ほど前からときどき腹痛を覚えるようになり、以来軟便が続く毎日でした。そのころから体がだるく、食欲不振で、体重も落ち、仕事や日常生活においても無気力になっていきました。医師には慢性胃炎と診断され、胃薬を処方されました。

ところが、薬を飲み続けても、一時的にはよくなったような気がするのですが、なかなか完治したという実感が得られず、胃薬を手放せない状態でした。

あるとき、知人の紹介で、漢方薬を扱っている病院を訪ねたMさんは、そ二で虚証と判定され、先天的な胃弱であると診断されたのです。

このとき処方された六君子湯を半月ばかり服用してみたところ、疲労感が和らぎ、食後の胃の痛みがなくなったことで、徐々に食欲も戻ってきました。

現在も六君子湯を飲み続けていますが、以前と変わらぬ元気を取り戻し、明るい毎日を送っているとのことです。

現代病名:慢性胃炎

7〈潰瘍性大腸炎〉

治例図

60歳の主婦。

主訴は右下腹痛と便秘、全身倦怠、食欲不振があり、貧血は高度である。

一見して癌と思わしめる顔貌であったので、精密検査をした。赤沈は一時間八を示し、胃液は無酸、 潜出血強陽性で、小野寺氏腎部圧痛点陽性、X線所見と腹部触診では腫瘤は触れない。これに対して真武湯、パロチン注射、効果なく悪化するので、日赤病院に検査を依頼したところ、潰瘍性大腸炎らしいとのことであった。

入院して手術せんとしたが、患者が手術をきらってむりに退院して漢方治療を希望してきた。沈思黙考の結果、腹証から六君子湯の証と判明し、他の一切の治療を排して、患者は熱心に服用した。10日後には腹全体の力がつき、排便も順調となり、食思良好、全く順調に快方に向かった。

証は川の流れに似て絶えず変わっている。いわゆるタイミングがよくないと証に一致した投薬ができないのではないかと思う。また医師に対する患者の信頼度に支配されることも否めないことと思われる。

現代病名:潰瘍性大腸炎

8〈胃下垂症〉

治例図

49歳の婦人であるが、2年前より胃下垂といわれ、いつも心下部が居え、全身倦怠感を訴え、肩や背が凝り、血圧は低く、ときどきめまいがして元気が出ない。

この2年来皮膚に血豆がたくさん出てきた。便通は1回あるが、食欲がなく、子供は1人で、帝王切開手術をうけて生んだ。

痩せて貧血気味で、脈も腹も軟弱である。胃部拍水音が著明である。右季肋下部にやや緊張するところがあって、圧迫すると苦しいという。私はこれに柴荷六君子湯を与えた。これを服用していると、食欲が出て、冷えなくなり、冬になっても例年のように寒さを覚えず、コタツがいらなくなった。

そればかりではない。不思議なことには、全身とくに胸腹部皮膚に赤小豆のように多発していた血豆が消えてきた。新しいのができなくなったといって、大喜びであった。4ヵ月ほどのんで廃薬した。

現代病名:胃下垂症

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