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JPS 桂枝加朮附湯の 医師の処方解説(漢方体験談)

冷え症虚弱タイプの神経痛、関節痛を解消する漢方の良薬

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JPS 桂枝加朮附湯

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【桂枝加朮附湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈冷えによる痛み〉

治例図

53歳、家庭婦人。
肩こり、耳鳴り、胸腹の動悸、不眠、だるさなどの愁訴があった。さらに気欝の様子である。柴胡桂枝乾姜湯、香蘇散などを服用して、半年でほぼ治癒した。
2月、雪の道で転び、その上かぜを引いたところ、身体が冷えて腰から背中がいつまでも痛むという。そこで、皮膚の枯燥と夕刻の痛みの増加を目標に麻杏葉甘湯と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の交互服用をすすめたところ、身体は温まったが胃が重く、汗が急増して不快という。そこで桂枝加朮附湯を主に、柴胡桂枝湯を補助のつもりで服用してもらったところ、自汗はあるが4持ちよく、背中や腰から下肢の痛みは急速に治癒に向かった。

現代病名:冷え症

2〈慢性関節リウマチ

治例図

54歳、主婦。
6年前に右の手関節痛が出現、消炎鎮痛剤の投与で関節痛は寛解した。2年前、風邪を引いたのを契機に両肘関節、両手関節の落痛と朝のこわばりが出現。消炎鎮痛剤の投与を受け、小康状態を保っていたが、朝のこわばりは1時間ほどみられ、また手指のMP関節の痔痛が2ヶ月前より出現した。金製剤(シオゾール)の注射を開始し4回目の注射の後全身に粟粒大の発疹が出現したため中止した。このため和漢薬による治療を希望し来院した。身長155㎝、体重52㎏、全身倦怠感があり、顔面は蒼白で自汗と盗汗の傾向がある。痔痛部の関節は腫張し、わずかに熱感がある。下腿三頭筋の量縮が頻発する。朝のこわばりは約1時間。下腿に軽度の浮腫傾向と冷えがある。脈は沈・弱舌は正常紅で、湿潤した微白苔ががみられる。腹力はやや軟弱で腹直筋の準急、膀上悸、瞬傍の圧通がある。桂枝加朮附湯を投与したところ、5ヶ月の服用でランスバリー指数は72%が32%、赤沈値も46㎜/時が32㎜/時となり、なお続服中である。

現代病名:慢性関節リウマチ

3〈桂枝加朮附湯とクズ湯で治す〉

治例図

G君(17歳)は受験生です。睡眠時間を削って勉強に打ち込んでいたのですが、無理がたたってかぜをひいてしまいました。その後、なんとかかぜは治りましたが、今度は胸が痛くなってしまいました。
そこで病院に行ったところ、肋間神経痛と診断されたのです。G君は、母親から漢方薬で治すことを勧められたため、漢方専門薬局に相談に行くことにしました。
薬剤師から勧められたのは桂枝加朮附湯でした。この薬は、冷えと水分代謝を改善し、肋間神経痛を改善する漢方薬です。桂枝加朮附湯とショウガ入りクズ湯を一緒に服用するように指導され、そのとおりにしたところ、1週間もしないうちに治ってしまいました。
今では、G君は元どおり受験勉強に毎日励んでいます。

現代病名:肋間神経痛

4〈漢方薬で多発性脳梗塞の再発を防止〉

治例図

Sさん(80歳・女性)は、ヒマワリ畑を見に、家族でドライブに出かけました。そのさい、トイレ休憩を取るのを遠慮し、水分補給を控えてしまいました。

すると、帰宅後、手にまひが現れたため、すぐにかかりつけ医師の診察を受けました。当日は釣藤散の服用と水分補給、翌日は、釣藤散と続命湯を交互に飲んだ後、大学病院に入院してCTを撮ることになったのです。

発作を起こした脳梗塞の箇所は治っていましたが、ほかにも小さな脳梗塞が多数見つかりました。そこで、入院中は釣藤散、退院後は桂枝加朮附湯を交互に服用することになりました。Sさんは、その後83歳で老衰で亡くなるまで、脳梗塞を再発することはありませんでした。

現代病名:脳卒中

5〈痛みが1週間で完治〉

治例図

50代の男性Hさんは、肩や腰に少し痛みを感じていましたが、机での書き物など普段の生活にはそれほど支障がなかったので、しばらくほうっておいたところ、ある朝、自分で手をついて起き上がれないほどの痛みが、肩に走りました。

それからは、朝起きるときは奥さんに背中を押してもらってやっと起き上がるという毎日でした。老化現象が原因の典型的な五十肩でした。

手足に冷えがあり、体力があまりない虚証だったHさんは、漢方薬局で、体を温める桂枝加朮附湯と、腰にも痛みがあったため八味地黄丸を勧められました。

朝に桂枝加朮附湯、夕方には八味地黄丸を服用したところ、1週間で痛みがすっかり取れ、その後も症状は出ていないそうです。

症状が現れてすぐに漢方薬を服用したので、効果も早く出たといえます。

現代病名:五十肩

6〈素早い対処で、1ヵ月後には解消の兆しが〉

治例図

海上保安庁勤務のWさん(50歳・男性)は、救助活動を行ったある雪の日を境に、全身の冷えと足腰の痛みに悩まされるようになり、仕事もままならない状態に陥ってしまいました。

そんなある日、知り合いに漢方薬を用いる病院を紹介されたWさんは、わらにもすがる思いでその病院を訪ねたのです。

そこで当帰四逆加呉茱萸生姜湯桂枝加朮附湯を処方されたWさんは、医者に指示されたとおり、その2つの漢方薬を朝夕交互に服用しました。また、体を温める食べ物を積極的に取ったり、ビールを控えたり、半身浴をするなど、自分なりの対策も考えました。

すると1ヵ月後には足腰の痛みがすっかり軽くなったのです。

手ごたえを感じたWさんは、その後も漢方薬の服用を続けることにしました。

半年後には以前と変わらぬ健康を取り戻し、仕事も順調に続けています。

現代病名:冷え症

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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