Now Loading

ツムラ 苓姜朮甘湯 エキス顆粒(医療用)の 医師の処方解説(漢方体験談)

腰の冷えや痛みを和らげる処方

↓ご注文へ ↓ページ最終へ

この商品ページは、4ページあります。

ツムラ 苓姜朮甘湯 エキス顆粒(医療用)
相談窓口

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【苓姜朮甘湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1腰痛と頻尿〉

治例図

37歳、女性。
10年ほど前のこと、不妊でみえて、3年の服薬で女児に恵まれた。その後も季節の変わり目に頻尿と腰痛が起きて、2ヶ月ほどの服薬で治っていた。出産から7年経過した今回は、なかなかすっきりせず、猪苓湯、真武湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散加附子などを試みたが、完全には治らなかった。
1月になって寒い日のこと、改めて証をとり直した。身長155㎝、体重50㎏。食欲はあり、元気はよい。腰は冷えて重たく、頻尿だが手は温かく、足先は冷たい。昔あった肩こり、頭痛、生理痛はほとんどなく、舌は微白苔で湿っている。口はまったく乾かない。以前、脈はほとんど触れなかったのに、改善されて普通である。
幾らか実証になってきたと思い、婦人華と苓姜朮甘湯を1ヶ月分差し上げた。2週間後に電話があり、大変好調とのこと。その後3ヶ月、1日2回のんでいる。脈の変わり方には驚かされた。

現代病名:腰痛と頻尿

2〈尿路不定愁訴〉

治例図

48歳女子。
患者は、数ヶ月前から残尿感や排尿痛があり、医師から抗生物質をもらって飲んでいるが、治らないという。
自覚的には、排尿痛、残尿感の他に、薄い尿が頻々として出る。腰がひどく冷え、足もまた冷えるという。診断すると、脈力、腹力ともにやや弱く、他にこれという腹候はない。
以上の自他覚症状から苓姜朮甘湯と考え、足が冷えるのでこれに附子を加えて、苓姜朮甘湯加附子として投与した。服用を始めると、とんとん拍子によくなっていき、約3週間で排尿痛、残尿感が完全になくなったので廃薬した。

現代病名:尿路不定愁訴

3〈苓姜朮甘湯で冷えが改善した〉

治例図

Yさん(70歳・女性)が、漢方を扱っている医院を訪れたのは腰痛が原因でした。夜になると腰が痛くなり、足の先まで冷えてしまい、夜中に5回もトイレに起きるという状態だったのです。また、日中でも冷えると足の指が白くなり、寒い時期になると手の指も白くなるというレイノー現象が現れていました。
漢方の医師は、冷えが原因と診断し、苓姜朮甘湯に体を温める効果のある雨手を加えた漢方薬を処方しました。3週間ほど服用すると、Yさんの腰の痛みはほとんどなくなり、レイノー現象も治まってきました。また、夜中にトイレに起きる回数も2回に減ったそうです。
現在は、冬の間は漢方薬を服用するようにしているため、体が温まって外出も苦にならないと喜んでいるそうです。

現代病名:レイノー現象

4〈苓姜朮甘湯で不快な冷えが改善〉

治例図

Kさん(65歳・女性)は、150cm、43kgとやせていて、寒がりです。特に、腰から下が水風呂に浸かったように冷たく、冷えてしかたがありませんでした。その上、夜中に何回もトイレに立たなければならず、困っていました。
冷え症によいという、ビタミンEの入ったサプリメントを飲んだりしたのですが、なかなか症状が改善しません。
そんなときに知人から漢方専門薬局を紹介されて、漢方薬を試してみることにしたのです。勧められた薬は苓姜朮甘湯です。エキス剤でしたが、温かい湯に溶いて飲むように指導されたので、1日3回、そのようにして飲んでいました。
1ヵ月ほど飲み続けたところ、不快な冷えの症状が消えはじめ、3ヵ月たったころには体が温まってきて冷えが気にならなくなりました。夜中のトイレの回数も減り、ほっとしているKさんです。

現代病名:冷え症

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈冷え症で尿が近かったのが改善〉

治例図

Uさん(30歳・女性)は、大きな病気をしたことはありませんでしたが、若いころから冷え症気味でした。2ヵ月ほど前から尿が近くなって困ったため、漢方を扱っている薬局を訪れました。
証をみてもらい、冷え症で尿が近くなったという症状を説明すると、苓姜朮甘湯を勧められました。2週間ほど服用したところ、排尿の回数が減ってきて、体が極端に冷えることもなくなってきました。1ヵ月ほどで冷え症は改善され、排尿の回数も元に戻りました。

現代病名:頻尿

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

↑ページ先頭へ