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ツムラ 麻黄附子細辛湯 エキス顆粒(医療用)の 医師の処方解説(漢方体験談)

抵抗力が無い方の熱病を含む風邪に有効な漢方薬

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ツムラ 麻黄附子細辛湯 エキス顆粒(医療用)
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 EBM

【麻黄附子細辛湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈初期の風邪症候群〉患者数:171

●対象:初期の風邪症候群と診断された3歳以上の患者171例。

●方法:麻黄附子細辛湯、サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、メチレンジサリチル酸プロメタジン配合剤(総合感冒薬)との効果を比較した。

多施設において封筒法により行った。

ポイント:全般改善度は麻黄附子細辛湯群で81.9%、総合感冒薬群では60.3%と有意差が認められた。

症状消失までの期間を比べると、麻黄附子細辛湯群、総合感冒薬群の順に発熱(1.5日、2.8日)、熱感(1.8日、2.5日)、咳・痰(2.5日、3.5日)の項目に統計学的に有意差が認められ、寒気全身倦怠感頭痛、咽頭痛・違和感、鼻汁、鼻閉、くしゃみ、関節痛・筋肉痛、嘔気・腹痛、下痢などの症状も、麻黄附子細辛湯のほうが早く症状を消失させる傾向を示した。

参考文献:日東医誌,47:245-252,1996.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【麻黄附子細辛湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈アレルギー性鼻炎〉

治例図

55歳、主婦。
10数年来のアレルギー性鼻炎で四季を問わず、急に冷えこんだ朝に、くしゃみが頻発し、眼がかゆくなり、水様の鼻汁が多量に出ます。

これまで抗ヒスタミン剤の投与を受け、その場をしのいできましたが、抗ヒスタミン剤を服用すると眠気と全身倦怠感が起こり、1日中寝ている始末です。半年ほど前よりステロイドと抗ヒスタミン剤の合剤(セレスタミン)の投与を受けましたが、顔面に皮疹が出現し、顔も腫脹してきたので、和漢薬治療を希望して来院しました。

身長156㎝、体重43㎏、体温36.3℃、血圧234/82mg。
蒼白な顔貌で、貧血様。四肢が冷え、いつも厚着をしているといいます。脈は沈んで細、弱。舌はやや淡白紅で、薄い白苔がみられます。腹力は軟弱です。他は特記すべき所見はありません。

肺陽気虚で、寒に侵された病態と考え、麻黄附子細辛湯を投与しました。セレスタミンは中止としました。服薬した翌日より身体の温まりを感じ、鼻閉感、全身倦怠感も半減。

以後4ヶ月間続服中ですが、鼻炎症状は全く起こらず、眠気もこなくなったとのことです。

弁証論治 寒邪犯肺・風寒束表証  

現代病名:アレルギー性鼻炎

2〈感冒〉

治例図

55歳の男子。
平素虚弱体質のもの。公務出張で寒い国の温泉に浴し、風邪をひいて、無理をして帰った。悪寒がして熱が39度となった。元気なく、悪寒がして耐えられない。よくよく疲れていた。脈は沈んで細く弱い。麻黄附子細辛湯を2日分与えた。一貼を服用すると全身温まり、こころよく汗が出て、午後はすっかり治った。このように効く風邪薬をのんだのは初めてであると感謝された。

弁証論治 風寒(表寒)証  

現代病名:感冒

3〈麻黄附子細辛湯が効いた〉

治例図

Wさん(45歳・男性)は中間管理職です。3週間ほど前からかぜをひいていたにもかかわらず、会社では冷房のきいた部屋に長時間いなくてはならなかったため、体が冷えきってしまい、ついに肋間神経痛になってしまいました。
かぜも治っていないために、激しいせきが出るのですが、せきをするたびにわき腹がひどく痛み、しゃがみ込んで痛みをこらえるという有様でした。病院の薬だけではなかなか改善しなかったため、思いきって漢方専門薬局を訪れました。
そこで勧められたのは、麻黄附子細辛湯です。せきから肋間神経痛になることも多いそうで、この漢方薬はせきやかぜを治すとともに、肋間神経痛をも治すと説明されました。
実際、この薬を服用するようになってからは、体が温まり、だるさも取れ、せきもだんだん出なくなってきました。せきが出なくなると、自然に肋間神経痛の痛みもなくなり、2週間で完治しました。

現代病名:肋間神経痛

4〈3ヵ月も続いた微熱が漢方で改善〉

治例図

Kさん(32歳・女性)は、3ヵ月ほどのどの痛みと微熱、体のだるさが続いていました。病院でレントゲンを撮ったり、肝臓の検査をしても異常がなく、微熱の原因が何もないため、医師からは特に心配はいらないといわれました。
しかし、本人としてはやはり心配であったため、漢方研究医を訪れたところ、春先にひいたかぜが長引いて、体力が落ちているために微熱が出ていると診断され、麻黄附子細辛湯が処方されました。
すぐに、のどの痛みが取れ、1週間ほどで微熱もすっかりなくなりました。

現代病名:微熱

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈桂枝湯と麻黄附子細辛湯を合わせる〉

治例図

Mさん(70歳・男性)は、鼻水、くしゃみ、軽い悪寒、のどの痛みなどがあって、漢方外来のある病院で診察を受けました。

医師は、Mさんが少し汗ばんでいること、胃の調子にも自信がないとの答えから、桂枝湯と麻黄附子細辛湯を処方。1包ずつ飲んでもらうと、1日で症状が取れました。

本来は桂姜棗草黄辛附湯という薬が最適なのですが、この薬は煎剤のみでエキス剤がないため、桂枝湯と麻黄附子細辛湯で代用したのです。この組み合わせは、かぜが抜けず長引いているときにも有効です。

弁証論治 表寒虚証  

現代病名:感冒

6〈麻黄附子細辛湯でアレルギーが改善〉

治例図

定年後、家庭菜園を楽しんでいるTさん(66歳・男性)は、この春先に突然、激しい目のかゆみと大量の鼻水に襲われました。

心配した奥さんに連れられ、漢方を扱う診療所を訪れたTさんは、アレルギー性の結膜炎と診断され、麻黄附子細辛湯を処方されました。

2週間ほど飲み続けたところ、Tさんのアレルギー症状はすっかり消え、とて も元気になりました。夏野菜の収穫を楽しみに、再び家庭菜園作りに励むようになったTさんは、今後も漢方薬を飲み続けようと思っています。

弁証論治 風寒(表寒)証  

現代病名:アレルギー性結膜炎

7〈老人の肺炎をこじらせずに済んだ〉

治例図

Iさんのお祖父さん(77歳)は、冬のある日に、なんとなくだるいといって、早めに布団を敷いて床に就きました。本人は「少し体が冷えたから」とだけいっていましたが、いつもと少し様子が違うので、Iさんは心配になりました。

かかりつけの医師に往診を頼むと、あいにく出張中で明日戻るとのこと。そこで、知人が勤めている近所の漢方薬局に連絡し、お祖父さんの様子を見てもらったのです。すると、悪寒がするといって、しきりにたんを出そうとしている様子から、麻黄附子細辛湯を飲んで、なるべく早く往診を受けるようにとアドバイスをされました。

翌日、駆けつけた医師は「肺炎」と診断。漢方薬のおかげで状態がよかったこともあり、お祖父さんは在宅で療養し、1週間で元気になりました。

弁証論治 風寒(表寒)証  

現代病名:肺炎

8〈長引く咽頭炎が完治〉

治例図

看護師のMさん(51歳・女性)は、のどが痛んだので、勤務先の漢方を処方する医院でみてもらったところ、咽頭炎を発症していると診断されました。

20代の看護師Tさんも同様の症状で、二人とも虚証タイプだったため、麻黄附子細辛湯桂枝湯が処方されました。

しかし、Tさんが2、3日で治癒したのに対し、Mさんは改善せず、処方を柴胡桂枝湯に変えてもらったのですが、やはりかんばしくありません。実は、Mさんは医院の休診日に夫の実家で介護をするなど、休息が取れない状況で、体力が落ちていたのです。

そこで、柴胡桂枝湯十全大補湯を加えて処方してもらい、3日間服用したところ、症状はすっかりなくなりました。

現代病名:咽頭炎

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

9〈よく効く漢方薬を常備薬に〉

治例図

S子さん(31歳)は体が細く、どちらかというと虚弱なタイプです。しょっちゅうかぜをひき、勤めを休むこともしばしばです。

いったんかぜにかかると起こる症状は、のどがチクチクと痛み、寒気がし、発熱する(38度ぐらいになる)というものです。

熱があっても寒く感じ、顔色も当然悪くなります。かぜをひくと、たいてい2日か3日は寝込みます。あまりつらいときは、近所の医院に行って診てもらうこともあるのですが、いつもうまく治りませんでした。

そこで、麻黄附子細辛湯という漢方薬を飲んでみたところ、1回か2回の服用で、治ってしまいました。すべての症状がすぐに消えたのです。

S子さんは、その後も麻黄附子細辛湯をかぜのときの常備薬として使っています。

現代病名:かぜ

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

10〈高齢女性に麻黄附子細辛湯が的中〉

治例図

〔患者〕八十一歳の女性。秋から冬にかけて少し寒くなってくると、よく風邪をひく。平素から体が弱いほうで、食欲も少なく、家族にすすめられるままに食べるという。暖かい日はときどき戸外に出る。

〔症状〕昨年の秋の終わりに風邪気味となり、寒気ばかりして熱感はなく、布団をかぶり寝てしまい、体がだるく、手足が冷え、頭痛、咽頭痛を訴え、薄い鼻水や痰も少し出る。食欲も元気もなく、横になって寝ていることを好む状態。

〔漢方的特徴〕患者は老人であり、虚弱な体つきの方で、いかにも元気がなく顔色も青白い。風邪をひいても熱は高くならず、寒気がして全身が甚だし<だるく、すぐに横になる。背中を寒がって手足も冷える。

数年前の風邪のときは、いまよりも体つきがしつかりしていた。寒気や発熱があり、肩や背中がこってきたので、葛根湯を服用すると少し発汗して治った。

ところが、今度は葛根湯を服用しても、かえって体がだるくなり、よくならないので、ほかの薬はないかと来院した。

〔治療経過〕患者の年齢や身体の状態、風邪の症状-つまり、元気がなく、顔色が青白く、寒気はするが熱は上がらず、だるさが強い、薄い痰が出るなどを総合的に判断して、麻黄附子細辛湯を与えたところ、一日分服用tただけで寒気がとれ、体が温まって気分がよくなった。

さらに二日分服用して咳や頭痛、体の痛みもよくなってきたと大喜ぴだった。

現代病名:老人の風邪

ポイント:漢方では病名だけにどらわれないで、一人ひとりの体つきや、いろいろの愁訴をよく観察して総合的に治療する。

普通の風邪薬を飲むと胃腸がわるくなったとか、熱は下がったが体がだるいとか、咳や痰が出るようになったなどと聞くことがある。

そういう場合、漢方薬を用いて、うまく的中すると、身体全部の調子がよくなり気力も出てくる。たとえば、いままで風邪をひきやすい人がひかなくなったり、胃腸の弱い人が食欲が出て便通も良くなったとか、持病の頭痛がいつの間にか治ってしまったなど、漢方薬効用の意外性も期待できる。

10〈くしゃみと鼻水が治った〉

治例図

40代の会社員男性。仕事の移動途中にたまたま薬局を見かけたので立ち寄られました。

花粉症ではないものの、春先になると、くしゃみがなかなか止まらなかったり、いつの問にか鼻水が垂れてくるなどの症状が現れるそうです。

受診するのが面倒で、また待合室で長時間待たされるのも嫌なので、これまで薬局でお薬を出してもらって凌いでいたそうです。今回も鼻水が出てきたので、相談に来られました。

やや細身で、体力は虚弱とまではいかないものの手足は冷えやすいというので、麻黄附子細辛湯をお勧めして、その場で1包を服用してもらい、上記のいきさつなどを詳しく伺いました。

15分程経つと症状に変化があり、鼻水が少なくなってきました。十分に効果を実感いただいた後、1ヵ月分を購入いただきました。

現代病名:アレルギー性鼻炎

出典出典:小太郎漢方「コタロー」通信

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