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ウチダ 桂枝麻黄各半湯 煎じ薬の 医師の処方解説(漢方体験談)

皮膚に異常はないのに、激しいかゆみがあるときに

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ウチダ 桂枝麻黄各半湯 煎じ薬

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【桂枝麻黄各半湯(桂麻各半湯)の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈全身アトピーの小1女児〉

治例図

小学校1年生の女児。

全身のアトピー性皮膚炎で、皮膚は乾燥して赤く、痒いのでかくと落屑が粉のように落ちる。毎晩1~2回起きて全身を母親にかいてもらうという。食欲もあるし、口渇も強い。いろいろの手当てをしても効果が上がらなかったという。

問診すると汗をかかない子であると母親がいう。そこで汗腺の調節作用のある桂麻各半湯と白虎加人参湯を与えた。約2週間のむと少しずつ痒みが減っている状態になったが、口渇が甚だしいことと、異常に皮膚が乾燥し、座席に粉をまいたように落屑がでるのを目当てにして越婢加朮湯を与えたところ、2週間、4週間と経過がよく、皮膚に潤いがっき、痒みが減じ、約半年で完治に至った。

学校で同級生たちにきれいになったといわれ、子供は喜んでいますと母親が言っていた。

越婢加朮湯は皮膚疾患の場合、皮膚の「乾湿」はあまり考えなくてもよいといわれる。

弁証論治 風寒証  

現代病名:アトピー性皮膚炎

2〈微熱と蕁麻疹(じんましん)が治まった〉

治例図

Tさん(42歳・男性)は、秋口になって体がかゆくなり、36.7~36.9℃の微熱が続いていました。病院での診断はじんましんで、微熱もそれによるものといわれました。しかし、処方されたじんましんの薬を1ヵ月ほど飲んでも、いっこうに改善せず、知人から勧められた漢方研究医を訪れることにしたのです。
診断は、夏の冷房による冷えからくるもので、じんましんは冷えに対する体の反応とのことでした。処方されたのは桂枝麻黄各半湯で、一服で体のかゆみがなくなり、5日ほどで微熱も取れました。

現代病名:微熱・蕁麻疹

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

3〈葛根湯を飲み5日間で回復〉

治例図

M子ちゃん(4歳)とK子ちゃん(7歳〕姉妹がはしかにかかり、ほぼ同時に発症しました。

姉妹ともに38℃程度の熱があり、M子ちゃんは汗を多くかき、K子ちゃんはほとんど汗をかいていないという状態でしたが、どちらかというとM子ちゃんの方が症状は重いようでした。

母親が自宅近くの漢方薬局で相談すると、普段から、ころころ太って元気なM子ちゃんには葛根湯を、あまり丈夫ではないK子ちゃんには桂枝麻黄各半湯を勧められました。

するとM子ちゃんは1晩で発疹が体中に現れましたが、ふとんの中で元気に過ごし、5日間ほど葛根湯の服用を続けて回復しました。

一方、K子ちゃんも桂枝麻黄各半湯を6日間服用すると、短期的な高熱と発疹に襲われましたが、内攻を起こすことなく元気に回復したのです。

弁証論治 風寒証  

現代病名:はしか

4〈数年できれいに治った〉

治例図

生まれつきアレルギー体質を持つ小学生のTちゃん(当時8ヵ月・女の子)は、近所の皮膚科でステロイド剤によるアトピー性皮膚炎の治療を受けていました。しかし、いっこうによくならないため、母親が以前、同様の症状を治してもらった漢方研究医に相談しました。

Tちゃんはぜんそく持ちで虚証体質のため、桂枝加黄耆湯柴胡桂枝湯の併用を勧められました。この処方を続けたところ、3歳のころには、皮膚の症状がきれいに治ったのです。

また6ヵ月からアトピーの症状が出た弟は、Tちゃんより体力があったため桂枝麻黄各半湯黄耆を加えた漢方薬が処方され、1年で症状がよくなりました。

姉弟は、漢方薬を飲むほか、半身浴も行っていました。これも治りを早めるのに大変効果的だったようです。今では2人とも、薬の必要がないほどよくなっています。

現代病名:アトピー性皮膚炎

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈漢方薬で湿疹とともに夜尿症も改善〉

治例図

小学生のH美さん(当時10歳)は、背中に湿疹ができて、かゆがっていました。皮膚科で出された塗り薬はよく効きましたが、薬をやめると、また症状がひどくなります。

薬で抑えるだけでは治ったことにならないし、ずっと薬を使い続けるのも心配だと、母親が連れて相談に来られました。

H美さんは、体格はごく普通で、口の渇きもなく、便通も異常ありません。体質全般を改善するため、桂麻各半湯という処方を使ったところ、じくじくしていた湿疹が20日ほどで乾き、かさぶたになってきました。同時にかゆみがなくなり、その10日後には完治しました。

実はH美さんには、夜尿症(おねしょ)の癖もあったのですが、湿疹と同時にこちらの癖も治り、親子ともども喜んでおられました。

今ではすっかり健康になって高校生活をエンジョイしています。

現代病名:湿疹と夜尿症

6〈体が温まるとかゆくなるおりものに悩む〉

治例図

婦人科検診を受けたときに5cmほどの小さな子宮筋腫があると診断され、経過観察中のM子さん(43歳・女性)は、その後、急にかゆみのあるおりものが増えたので、再度受診しました。

婦人科では「病気ではない」といわれるものの、粘っこいおりものが出てかゆくて仕方がありません。特に、入浴などで温まると、全身に強いかゆみが襲ったそうです。

医師に相談したところ、桂枝茯苓丸加薏苡仁と、桂枝麻黄各半湯を処方されました。前者は瘀血の駆除に、後者はじんましんに効果のある漢方薬です。

服用後、2週間で全身のかゆみは取れ、2ヵ月でおりものが気にならなくなりました。さらに、4ヵ月後に子宮筋腫のエコー検査を受けたところ筋腫もなくなっていました。筋腫分娩といって、筋腫がはがれて排出されたらしいのです。

M子さんは漢方の威力に驚き、すっかり漢方のファンになったそうです。

現代病名:おりもの

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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