Now Loading

ウチダ 半夏瀉心湯 煎じ薬の 医師の処方解説(漢方体験談)

おなかをスッキリさせ、心のモヤモヤまで解消する胃腸漢方薬(寒熱錯雑痞)

↓ご注文へ ↓ページ最終へ

この商品ページは、4ページあります。

ウチダ 半夏瀉心湯 煎じ薬

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【半夏瀉心湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈トイレのない電車は不安で乗れない〉

治例図

JRには乗れるけど私鉄には乗れない私を治して。

別に私鉄が嫌いではないのに、なぜか?乗って2~3駅もすると「おなか」がゴロゴロといって、腹痛はもちろん便意をがまんするのに脂汗をかく始末です。JR線はふつうトイレが付いているのでそれだけでもう安心するのですが、私鉄ではそういうわけにはいかないのです。典型的な胃内停水のタイプなのに、缶コーヒーや缶入りの飲料水が大好きです。

300錠の半夏瀉心湯を1日3回服用してもらうこととしました。その上電車に乗る前には必ずもう1回服用してもらいました。2本目が終わる頃には私鉄線に乗って1時間ぐらいは何でもなくなりました。自信がつけば、何でもなくなるのでしょうが、世の中にはこんなことで悩んでおられる方もいるのです。

こんな患者さんを考えると薬局が対応することのできる症例はまだまだありそうな気がいたします。

現代病名:腹痛・便意

2〈胸やけ、口臭〉

治例図

28歳男性です。

空腹になると胸やけ、げっぷ、つかえがおき、胃薬を飲むことが多くなり、そして、口臭.も気になり始めたため、自分で神経性胃炎ではないかと思い込み、チラシを見て漢方で何かいいものはないかとの相談であった。

色白やせ型で、神経質タイプ。また、仕事で神経をつかっているという。舌に白苔が少し認められ、口臭はそれほどひどいとは思えなかった。そのほかには特記するようなことは見当たらなかった。

神経質タイプ、胃の症状を目標に半夏瀉心湯を用いてみた。服用して2、3日すると便通の調子がとても良いという。1ヶ月後、胃の症状が良くなると口臭もだいぶよくなり、その後半年間服用は継続し、症状がほとんど消失した。

現代病名:胸やけ・口臭

3〈食欲不振〉

治例図

24歳男子です。
平素胃が弱く食がすすまず、無理に食べると胃がはって苦しい。他に夢見が多く安眠ができないとの訴えもあった。体格は中等度だが、栄養状態はあまりよくない。舌は白苔がわずかにあり、軽い心下宿硬を証明する。大便は1日1行。半夏瀉心湯を投与すると、胃がすいて気持ちがよいと言う。1ヶ月後には安眠もできるようになった。

現代病名:食欲不振

4〈慢性的な腹鳴が漢方で改善〉

治例図

ある日、漢方の専門家のもとに、中学生のK君が来院しました。

第一の目的は顔にたくさんできているにきびの治療でしたが、医師が問診を進めていくうちに、数日ごとに下痢と便秘を繰り返すこと、そのせいか腹鳴がひどく、授業中も気になって不登校気味なことが分かりました。運動部に所属していて体格は中肉中背、やや実証寄りだったK君には半夏瀉心湯が処方されました。医師の指示どおり時間を決めてきちんと服用し続けること1カ月。気がつくと便通は正常になっていて、いつのまにかおなかの鳴る音に悩むことがなくなっていたのです。しかも、にきびも徐々にきれいになり、新しいにきびもできなくなっていました。

漢方の専門家によると、K君の場合、漢方薬で胃腸機能が整うことで老廃物がスムーズに出るようになったため、腹鳴とにきびが改善されたのだそうです。K君は今では毎日元気に登校しているということです。

現代病名:腹鳴

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈半夏瀉心湯でげっぷとおならの回数が減った〉

治例図

若いころからげっぷとおならに悩まされていたSさん(60歳・女性)ですが、これまでは体質的なものと思い込み、治療を受けたことはありませんでした。

ところが、最近、孫からおならばかりしているといわれ大きなショックを受けました。そこで、都内の大学病院に行くと呑気症(どんきしょう)と診断されました。しかし、通院しても症状が改善しないばかりか、珍しい病気とあって臨床モデルのように扱われてしまい、とても恥ずかしい思いをしました。

そんなとき、Sさんは友人に漢方を勧められたのです。漢方についてはほとんど知識がないSさんでしたが、少しでもげっぷやおならが治るなら、という思いで漢方薬局を訪れました。そこで気のめぐりを整える半夏瀉心湯を処方されました。薬剤師はSさんのげっぷやおならは、のどや腸の空気の流れが悪いと判断したようです。
Sさんが薬剤師の指示どおりに、1日3回、2週間ほど服用すると、げっぷとおならの回数が明らかに減り、食欲も出てきました。今では、必ず治ると信じて半夏瀉心湯を飲み続けているSさんです。

現代病名:げっぷ・おなら

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

6〈吐き気と胸痛が漢方で消えた〉

治例図

Aさん(50歳・男性)は、朝起きると首の後ろがこり、気分が悪く、我慢して仕事に行くと胸が痛くなるという症状でした。

本人は心臓が悪いのだと思い込み病院で検査をしたのですが、結果は異常なしと診断されました。半信半疑で漢方を扱う医師のもとを訪れたところ、半夏瀉心湯を処方されました。服用後、1週間で調子がよくなり、1ヵ月ですっかり回復しました。実は、Aさんは仕事でトラブルを抱えていたようで、それが原因で気が滞り、胃が衰弱していたのです。

その後、仕事も順調になりました。

現代病名:吐き気・胸痛

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

7〈半夏瀉心湯が15分ほどで効果を現す〉

治例図

Yさんは、40歳の自営業の男性です。
少し食べ過ぎただけで胃が張って食欲がなくなることがよくありました。
いつもは、胃を休ませながら自然に回復するのを待つのですが、あるとき、胃の張りが強く、みずおちのつかえも感じたので、漢方を扱う医師の診断を受けました。半夏瀉心湯が処方されました。服用したところ、15分ほどで胃の張りもみずおちのつかえも和らぎました。その後も、胃が張るときは半夏瀉心湯を服用していますが、いつも短時間で効果が現れるそうです。

現代病名:みずおちのつかえ

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

8〈慢性化した口内炎に漢方薬が効いた〉

治例図

Yさん(50歳・女性)は、舌の右側のあたりに口内炎ができて2週間以上も治りませんでした。食事のときに歯の間に挟まったものが気になり、ずっと舌で触っていたのが原因のようで、異物が取れて舌で触ることをやめても治りません。

以前から漢方に関心があったYさんは、漢方を扱っているかかりつけの医院を受診することにしました。

胃腸がやや弱く、水毒体質ということから、Yさんには半夏瀉心湯が処方されました。服用後1週間程度で痛みがなくなり、10日後にはすっかり治ってしまったということです。

弁証論治 寒湿困脾(湿困脾胃)証  

現代病名:口内炎

9〈胸焼け、みずおちのつかえが解消した〉

治例図

商店主のSさん(45歳)は、仕事で無理をすると胃が重くなり、胸焼けのような、みずおちのつかえ感がして困っていました。

Sさんは、お酒も飲みませんし、タバコもずいぶん前にやめていました。辛いもの好きでもありませんから、刺激物の摂取などが原因であるとは考えにくい状態です。

おなかがゴロゴロ鳴ることが多く、食べ物によっては吐き気がしたり、特に思い当たることもないのに下痢をしたりします。

こうした症状を漢方医に告げると、半夏瀉心湯が処方され、しばらく飲み続けるうちに、胃の重たさを感じなくなり、胸焼け、吐き気などもすっきり解消しました。

その後、Sさんは半夏瀉心湯を常に身近に置き、具合の悪いときに服用しています。

現代病名:胸焼け、みずおちのつかえ

10〈神経性胃炎や体質改善にも〉

治例図

昭和五十九年五月、ある医学会が鹿児島で開かれた時のことです。私は鹿児島は初めてでした。ご承知の通り、鹿児島には、魅力的な食べ物がたくさんあります。食いしん坊の私は、グルメの友人医師K君と一緒に、片手に焼酎、片手に珍味と、朝昼晩腹いっぱいになるまで詰め込み続けました。

ところが、三日目の朝ごろから、さすがに胃がもたれ始め、みぞおちが何か詰まったように硬く苦しくなってきました。また、首筋のあたりが、ひどくこってきました。それでも、口の卑しい私は、美味しそうな料理が出ると、つい食べてしまうという具合で、まことにどうも医者の不養生そのものでした。

もう苦しくて食べられないという段になって、同行のK君に相談してみたら、なんと彼も同じだと言うではありませんか。

二人とも顆粒状の漢方薬を持参していましたので、何を飲もうかと相談の結果、半夏瀉心湯にしようということになりました。

服用後、三十分もしないうちに胃のあたりがスッキリと楽になって、肩こりもきれいになくなってしまいました。「効いた!」というので、以後の鹿児島滞在中、二人ともずっとこの薬を飲んでは、美味しい物をまた食べ続けたという次第です。

現代病名:神経性胃炎

ポイント:一般に半夏瀉心湯は、胃炎などで、みぞおちが張って何か詰まったように苦しいという時の薬です。ストレス性の下痢にもよいことがあります。ただし、痩せ型で胃下垂の虚弱な人向きの薬ではありません。

私は半夏瀉心湯には随分お世話になってきました。昔の私は、病院の当直などでストレスが続くと神経性胃炎になり、胃がもたれたり痛んだりしやすい体質でした。この半夏瀉心湯を二年ほど飲み続けましたら、幸い体質改善に成功して、少しぐらいのことでは胃が痛まなくなりました。こうした体質改善効果こそ漢方の優れた点だろうと思います。

↑ページ先頭へ