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ウチダ 防風通聖散 料 煎じ薬の 医師の処方解説(漢方体験談)

肥満からくる生活習慣病を予防し改善する漢方薬

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ウチダ 防風通聖散 料 煎じ薬

 EBM

【防風通聖散の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈肥満〉患者数:

●対象:肥満度20%以上または体脂肪率30%以上の肥満患者。

●方法:β3-adrenergicreceptor遺伝子変異の有無食事指導のみと食事指導とともに防風通聖散の投与によって4群に分類して、耐糖能、脂肪代謝体重について検討した。

ポイント:全群において有意な体重減少を認めた。

また、全群で血清中性脂肪の低下、インスリン抵抗性の改善が認められた。

とくにβ3-adrenergicreceptor遺伝子変異のある群で漢方治療を行った場合には、体重減少効果は低かったが、インスリン抵抗性の改善度は高かった。

参考文献:消化と吸収,21:159-162,1998.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【防風通聖散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈脳溢血〉

治例図

56歳の男子。

右半身不随を発して3年になるが、まだ右手足が不自由で言語障害があり、右の口角がしびれ、頭痛、肩こり、腰痛等がある。便秘していて、血圧は200、顔色は灰白色である。脈ははねかえるように力があって充実し、舌は黄褐色の苔があって、腹証は全く硬く膨満している。

本例はいわゆる臓毒証体質に属し、防風通聖散の正証と診断された。しかし経をめぐらす意味で最初に疎経活血湯を与えてみたが、やや軽快という程度ではっきりしない。そこで体質的に防風通聖散を与えると、1ヶ月の後には諸症状が速やかに軽減し、その顕著な効果に驚いた。3ヶ月の服用を終わったころには、ほとんど自分の要は弁ずることができ、不自由がなくなった。

現代病名:脳溢血

2〈動脈硬化〉

治例図

68歳、男子。

赤ら顔で強度の肥満があり、腹部は常人の2倍はあろうというほどに膨満。血圧は異常はないが、肩こり、のぼせを訴え、病院の検査により動脈硬化症との診断を下され、来院した。便秘の傾向もみられる。

典型的な防風通聖散の証とみて処方すると、自覚症状は直ちに好転し、2ヶ月ほどですっかり軽快した。しかし、本人は、この薬を飲んでいると気持ちがよいからといって、その後も服用を続けている。肥満は、やや改善されたという程度で、さしたる変化はみられない。

現代病名:動脈硬化

3〈漢方薬と家族の協力で肥満を解消〉

治例図

10代のK子さん(当時17歳)は160cmで80kgという大柄な女性でした。洋服のサイズは18~20号で、既製の服はなかなかありません。

健康はもとより美容を気にする年ごろということもあって、ある日、漢方薬を扱っている医師のもとを訪ねてみることにしました。

便秘気味で冷え症のK子さんには、防風通聖散という漢方薬が処方されるとともに、それまで食事の代わりに食べていたスナック菓子とジュースを一切やめること、食事は豆腐や火を通した野菜、小魚を中心にバランスの取れた内容にすること、冷えを解消するために半身浴をすること、さらに運動として通学の際に1駅分を歩くことなどが指導されました。

K子さんは医師からいわれたことを忠実に実行しました。また食事は、家族全員が同じものを食べるなどして協カし、K子さんのストレスを軽減しました。そして漢方薬もきちんと飲み続けた結果、2年ほどで標準体重にまで落とすことができたのです。

今では結婚して子どもももうけ、毎日元気に過ごしています。

弁証論治 脾胃の痰  

現代病名:肥満

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

4〈約半年でスリムになった〉

治例図

果物屋の奥さん、Nさん(42歳)は、背が高く、がづちりとした体格ですが、体重は70kgと太っていました。

おなかがポコンと盛り上がる太鼓腹のタイプです。なぜ太ってしまうのかというと、商売柄売れ残ってしまうリンゴやバナナなどの果物を、もったいないので、自分で食べてしまうからだといいます。これまでいろいろなダイエット法を試しましたが、やせられませんでした。

便秘気味だという話だったので、防風通聖散を飲んでもらいました。約半年ほどで体重は15kgほど落ち、スリムになり、体が軽くなったと喜んでいます。

弁証論治 脾胃の痰  

現代病名:肥満

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈便秘、肥満〉

治例図

年齢/50歳代。性別/女性。

体格は脂肪太りで、便が硬いとのことです。ダイエットで色々な製品を試しましたがなかなか痩せなかったので、防風通聖散を用法・用量通りに服用していただいた。

便秘の改善が著明で継続していただいています。現在はお腹が出ていたのが目立たなくなり、でっぷりとした感じがなくなり、体型がスッキリしてきました。5年くらい継続して服用中です。

弁証論治 脾胃の痰  

現代病名:便秘、肥満

6〈抜け毛を改善した〉

治例図

51歳のTさんは身長が160センチと、女性にしてはやや大柄で、体重が70キロ以上もある肥満型です。

ある日の朝、鏡の前で髪をとかしていると、右の後頭部の辺りに円形脱毛があることに気がつきました。普段から漢方のかぜ薬などを利用していたTさんは、なじみの漢方薬局で症状を相談したところ、薬剤師から防風通聖散を勧められました。

また、円形脱毛になっているところをマツの葉(10~15本程度を束ねたもの〕の葉先でたたくという民間療法も教えてもらいました。

漢方薬を飲んで、毎日新しいマツの葉で患部をたたいてみたところ、円形脱毛になっていたところにみるみる髪が生えてきて、1ヵ月半で完治しました。

現代病名:脱毛症

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

7〈漢方で症状が消え仕事の成績も向上した〉

治例図

30歳のA男さんは、体力がある方で、小太りの体形の営業マンです。大きな病気はしたことがありませんが、美食家でやや便秘気味でした。

そのA男さんが、しばらく前から蓄膿症になり、鼻詰まりのほか、のぼせや肩こりなどの症状が現れるようになりました。近所の耳鼻咽喉科に通いましたが、一向によくなる気配がありません。

そこで、親戚に紹介された漢方薬局に行き、相談したところ、防風通聖散の服用を勧められました。

1ヵ月ほどたつと、しつこかった症状が目に見えて緩和され、3ヵ月後には、鼻が詰まらなくなり、それに伴い、のぼせや肩こりもきれいに解消されました。蓄膿症が治ったころから、営業成績も向上しはじめたそうです。

弁証論治 肺胃熱  

現代病名:蓄膿症

8〈防風通聖散と運動で数値が下がる〉

治例図

Bさん(52歳)は、身長が150cmで体重58㎏の女性です。特に自覚症状はなかったものの、健康診断でコレステロール値が300㎎/dlと指摘されたため、心配になって近所の漢方クリニックの診察を受けに行きました。

Bさんは固太りタイプで、基本的に体も丈夫だったので防風通聖散が処方されました。また、医師から薬の服用と同時にウォーキング程度の軽い運動を継続的に行うように勧められました。

防風通聖散を服用しながら運動も続けたところ、3ヵ月後には体重が52㎏まで減り、コレステロール値も230㎎/dlまで下がりました。

もうひと息なので、そのまま服用と運動を続けていくつもりのBさんです。

現代病名:高脂血症

9〈肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛を合併〉

治例図

54歳の主婦。ここ十年位、少しずつ太るのが悩みのたねで、とうとう160センチにも満たない身長なのに体重が83キロにまでなってしまいました。と、同時に腰痛高血圧、それに便秘に悩まされるようになりました。

見事に太ってがっしりした赤ら顔の、のぼせ症でいつも顔に汗をかいています。脈はしっかりしていて、血圧は176/96もあります。舌は暗紅色で舌の裏の静脈が怒張して蛇行しています。厚い舌苔もあります。食積(食べ過ぎ)と瘀血の証のようです。

そこで防風通聖散の煎じ薬と、瘀血を取る目的で桂枝茯苓丸の丸薬を服用して頂くことにしました。もちろんダイエットと運動の指示を添えた上です。律儀にダイエットと服薬を励行された甲斐あって、この方は服薬開始から二週間で血圧が161/92に下がり、一ヶ月後に10キロの減量に成功、さらにその後2キロ減り血圧は153/90に落ち着きました。

現代病名:肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛

出典出典:「いのちを養う漢方講座」 発行所:葦書房(2000) 担当医師:高山宏世

10〈大きなおできが西洋薬との併用で快癒〉

治例図

75歳のTさんは、その年齢の割に若々しく元気な人で、体格のよい実証タイプの男性です。4~5日ほど前から、寝ているときに、背中に何かが当たっているような感じがするようになりました。

その後1週間ほどたって、少し痛みが出るようになってきたので、鏡で自分の背中を見ると、直径10cmほどの大きなおできができていました。

そこで、普段から通院している漢方を扱う病院を訪れることにしたのです。医師には「こんな状態になるまで、どうしてほうっておいたんですか」と怒られましたが、あまり痛みを感じなかったからと、答えるしかありませんでした。

幸い、おできはひどく化膿しているわけではなかったので、炎症を鎮めるために抗生物質と漢方薬の防風通聖散が処方されました。

3日ほど服用を続けたところ、おできの腫れは半分ぐらいの大きさになり、1週間ほどたつとそれもすっかり引いたそうです。

現代病名:おでき

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

10〈肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛を合併〉

治例図

54才 女性。

現病歴:40才過ぎから体重が増加し始め、初診時身長158cmに対し体重83Kgになった。肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛を合併している。

四診:のぼせ症、顔面充血して多汗症である。舌質暗紅、舌下静脈の怒張と蛇行が著明、白膩苔。脈は沈実(血圧176/96㎜Hg)。腹部は充実して膨満、少腹硬満し、膀両側斜下に圧痛著明。

弁証:食積、気滞、流血。

処方:防風通聖散桂枝茯苓丸を兼用。同時に減食ならびに運動を指示。

経過:1ケ月後、血圧160/90㎜Hg、体重は10Kg減少した。最終的には体重71Kg、血圧153/90㎜Hg迄減量と血圧降下に成功 した。

現代病名:肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛

出典出典:「弁証図解 漢方の基礎と臨床」 発行所:葦書房(2003) 担当医師:高山宏世

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