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参苓白朮散 料 エキス細粒G「コタロー」の 医師の処方解説(漢方体験談)

下痢(泄瀉)や食欲不振、夏バテに

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参苓白朮散 料 エキス細粒G「コタロー」

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【参苓白朮散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈感冒〉

治例図

茨城県石岡市。69歳/女性。
2、3日前から水様性の便が続いていると相談を受けた。体温は朝36.5度、昼37度、夜38度と徐々に上昇。味がなく、食欲不振、小便不利、体が重だるいとの事。鼻汁は薄く緑色に色づいて粘り気が多い。軽い咳があり、痰も薄緑色で少し粘りがあり、からむ程度である。面色は白く、むくみがある。霍香正気散を3日分服用していただいた。
3日後、便は普通便になり、鼻汁・痰もずっと少なくなり咳が止まった。体に力が湧いて、食欲も出ておいしく食べられるようになったと喜ばれた。小便の出も改善した。
※平成14年9月下旬、胃ガンの切除後、脾胃気虚になり、頻繁に下痢を起こし、体力低下がはなはだしいので普段は参苓白朮散料を服用していただいている。

弁証論治 脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証  

現代病名:下痢

2〈アトピー性皮膚炎〉

治例図

7歳/男児。
体格はやせ型で顔色は青白く腺病質、食欲不振で精神不安がある。皮膚の分泌物が多く痒いと相談に来られた。
米を食べるとアレルギーが出てしまい、人工米(給食も特別食)で、ご飯がおいしくないとの事。
参苓白朮散料を用法用量通り服用していただいた。3ヵ月後、皮膚がきれいになり、米も普通に食べられるようになった。
脾虚の治療がアトピー改善につながったと考えられる。

弁証論治 脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証  

現代病名:アトピー性皮膚炎

3〈不眠および胃腸障害〉

治例図

鹿児島県鹿児島市。48歳/女性。
身長152cm、体重40kg。不眠はストレス由来のもので、耳鳴りとイライラを伴う。顔色は白く、ひどく神経質。胃腸障害としては下痢しやすい、食後の膨満感を訴える。平成5年に卵巣嚢腫の手術をしている。「不眠を何とかしで欲しい」と来局された。
抑肝散加陳皮半夏を処方。これがよく効き、1本目からよく眠れるようになったと喜ばれた。その後、下痢や食後の膨満感を治して欲しいということで、六君子湯を投与。「あまり効かない」とのことで、半夏瀉心湯に変方した。ところがひどく便秘をして、これも合わないといわれた。そこで、下痢しやすく、元来やせ方という体型を目標に参苓白朮散料(1回1.5g、1日3回毎食前服用)を14日分投与。服用していると、何となく調子がいいといわれ、同処方をさらに14日分投与した。
結果として下痢しにくくなり、食後の膨満感も軽くなった。その後も抑肝散加陳皮半夏と参苓白朮散料を併用している。3ヵ月後、体重が1kgほど増えたとの報告をうけた。

弁証論治 脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証  

現代病名:不眠・胃腸障害

4〈潰瘍性大腸炎の治療 後期の軟便〉

治例図

年齢/25歳 性別/男性。
身長152cm、体重48kg。体質はアレルギー(湿熱)傾向。アトピーを伴う潰瘍性大腸炎で来店。湿熱、痰熱の強い方である。竜胆瀉肝湯、温胆湯等を使い症状がおさまったが、軟便(粘りなし、時々水様)になった。食欲が時々なくなるが、だるさはない。
軟便を改善する目的で参苓白朮散料を加えたところ(1回1包、1日3回)、1週間後から便が硬くなりはじめ、2週間で正常に近くなった。その間、食養生の指導は通して行っていた。
併用薬は証陽散、帰脾湯、杞菊地黄丸。

弁証論治 脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証  

現代病名:軟便

5〈不眠〉

治例図

福島県南相馬市。年齢/38歳。性別/女性。
眠れないとの事で睡眠薬を買いに来られた。身長155cm、体重40kg、痩せ型で貧血気味、胃弱のようだった。
胃弱に対して、昼に参苓白朮散料を、不眠に対して夜に温胆湯を各1週間分服用していただいた。1週間後来店され、よく効いて眠れるようになったと喜ばれ、現在も継続して服用中である。

現代病名:不眠症

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