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クラシエ 四物湯 エキス細粒の 医師の処方解説(漢方体験談)

貧血をはじめ、各種婦人科系疾患を治す聖薬

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クラシエ 四物湯 エキス細粒

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【四物湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈めまい、立ちくらみ〉

治例図

女性37歳。身長150㎝。体重48㎏。2児の母。

帝王切開にて出産。主訴は眩量、立ちくらみですが、その他に頭痛、耳なり、左右の肩こり、動悸、背痛、乾嘔、時々の頻尿、太ももだけの冷や汗、足の冷え等がある。当然のように生理不順と精神不安が見受けられ、さながら病気の問屋の趣がある。

このように訴えが多く、ひとつの薬方証に収まらないときはどうするかというと、「傷寒論」にのっただとって、薬方の持つ「証」に糾して、症状を整理しなおすことになります。

眩量、立ちくらみ、動悸、耳なり、頭痛、下肢の冷え等一連の症状と過去の帝王切開を考慮して、連珠飲(苓桂市甘湯合四物湯)を選びます。ところでそれと少しく異なる症状の両肩こり、背痛、乾嘔、頻尿は何の証なのか?特に太ももだけの冷や汗は何を意味するのでしょうか?

私はこれを身体の一部分の汗、即ち発汗の状態が「水気の欠乏によるもの」と断じて、柴胡桂枝乾姜湯と想定しました。もともと柴胡桂枝乾姜湯は小陽部位の薬方で、のぼせがあって全身の水気が少ないため、首から上にだけ発汗することが目標なのですが、この場合のような例外もあるのではないかと考えたわけです。

これら2方を交互に服用することによって、約1ヶ月後には頭痛と眩量等が消失し、両肩こりも気にならなくなった。時々休みながらも服用し続けた1年後の現在、生理不順を最後に全ての症状は消え、人が変わったように快活になった。

振り返ってみると、これは太陰に近い連珠飲証と、少陽虚証の柴胡桂枝乾姜湯証との併存がなせる業でした。本人の様々な訴えと私の診た客観的な観察とを混迷させたままではだめでしたので、頭に浮かべた薬方証を基礎に、分離、整理しなおして、2種の薬方を選び出す方法をとりました。

現代病名:めまい

2〈月経前後の頭重感とむくみが完治〉

治例図

会社員のMさん(23歳・女性)は、貧血気味で冷え症です。

そして、月経前後には体がとてもむくみ、頭が重だるくなる症状が続いていました。ほかに、頻尿や月経痛もありました。

漢方医の診断により、Mさんには当帰芍薬散が処方されました。Mさんのように血の道症でむくみがあり、貧血がある人には、当帰芍薬散四物湯がよく用いられるとのことでした。

服用を始めると、まず月経痛が楽になり、次いで冷え症が改善されました。しばらくすると、頻尿が治って、ついには、むくみや頭重感などの症状も出なくなったそうです。

現代病名:月経痛

3〈抜け毛を改善した〉

治例図

高校教師のNさん(45歳・男性)は、ある年から3年生のクラス担任になりました。大学受験を控えるクラスを受けもつことになったのです。Nさんは、何とか全員を合格させたいと思い、相当に心労が重なっていたようです。

夏休みも過ぎて、いよいよ受験シーズンが迫ってきたころに、Nさんの髪の毛が抜けることが多くなりました。同時に不眠と悪夢に悩まされることが多くなり、髪も目に見えて薄くなってきたので、心配になって漢方を扱っている医院を訪れました。

医師の診断では、心的なストレスが原因の抜け毛とのことで、桂枝加竜骨牡蛎湯四物湯を加えた漢方薬を処方されました。1ヵ月ほど飲み続けていると次第に頭髪が戻ってきたそうです。

現代病名:脱毛症

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

4〈夫婦で漢方薬を服用し、念願の妊娠〉

治例図

T男さん(32歳)とK子さん(33歳)夫妻は、中等度精子無力症が原因で妊娠できずにいました。K子さんの体に異常はないものの、月経過多と月経痛に悩まされていました。

また、夫妻はすでに体外授精を2回経験していました。次回の体外授精の日程も決まっていて、それを何とか成功させたいと、夫妻は漢方を扱う病院を訪ねたのです。

T男さんはやせ型で体力がなく、冷えがたまっていることから、体を温めて新陳代謝を上げる真武湯が処方されました。

また、K子さんには、月経異常を改善し、妊娠しやすく、かつ妊娠を継続しやすい体をつくるために、血のめぐりを改善する桂枝茯苓丸四物湯が処方されました。

漢方薬を服用しはじめると、2人ともそろって体調がよくなってきました。服用を続けて8ヵ月後、検査をしてみると、T男さんの精子運動率が上がっていたのです。

予定していた体外授精は成功し、2人は赤ちゃんとの対面を心待ちに毎日を送っています。

現代病名:月経異常

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

5〈月経不順が治り、子宮筋腫まで消滅〉

治例図

Wさん(32歳・女性)の月経不順は、1ヵ月、あるいは2ヵ月来なかったり、来ると思えば経血量も多く月経痛がひどい、そんな症状でした。またWさんには、小さな筋腫が2、3個ありました。

冷えはあるものの胃腸の調子はよく、体力も普通であるWさんには、桂枝茯苓丸加四物湯が処方されました。いわゆる血の道症の漢方治療に用いられる桂枝茯苓丸と四物湯を1つにした漢方薬です。

この薬を飲んだところ、普通量の月経が2回続けて訪れました。3回目の月経では赤黒い経血の塊が出てWさんは驚いたのですが、これをきっかけに、その後は規則的に月経が来るようになったそうです。しかも、婦人科で検査をしたところ筋腫が1つ消滅しているといわれたのです。

今では月経痛もなく、毎月何の苦もなく過ごしているとのことです。

現代病名:月経不順

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

6〈冷えをためないうちに対処し、1ヵ月で改善〉

治例図

数ヵ月前にモンゴルから来たAさん(23歳・女性)は、日本で暮らすようになってから手足が冷え、肩こり、頭痛、月経痛に悩まされるようになってしまいました。

ある日、たまたま漢方薬がよく効くことを聞いたAさんは、さっそく漢方薬を使う病院を訪れました。Aさんには、下半身を温めるアドバイスとともに、桂枝茯苓丸四物湯が処方されました。これを飲むとすぐに体がポカポカしてきたとAさんはいいます。

服用を続けて1ヵ月後に月経が来たときには、もう痛みはありませんでした。

これは、漢方薬の作用はもちろんですが、Aさんが医師のアドバイスどおり下半身を温めるように徹したことが、功を奏した結果です。冬には氷点下40℃にもなるモンゴルに暮らしていたAさんは、体を温めることの大切さを基本的に理解していたのでしょう。

日本に来て、多くの若者たちと同じような服装をすることで冷えてしまっていたのですが、早く対処したおかげで1ヵ月という短い期間で月経困難症が解消されたのです。

現代病名:月経痛

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

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