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コタロー 小柴胡湯 エキス細粒の 医師の処方解説(漢方体験談)

こじれた風邪や慢性疾患に抜群の効果

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コタロー 小柴胡湯 エキス細粒

 EBM

【小柴胡湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈発病後5日間以上経過した感冒〉患者数:331

●対象:発病後5日間以上経過した感冒患者で、
(i)咳を有し、
(ii)口中不快感(苦み、粘り、味覚の変化)、
食欲不振、倦怠感のいずれかを伴う331例。

●方法:原則として他剤の併用を禁止した。対象を無作為に小柴胡湯投与群とプラセポ投与群に分け、各々に対して投与を行い、症状の改善度を評価した。

ポイント:全体の感冒の改善率は小柴胡湯投与群64.1%、プラセポ投与群43.7%と、小柴胡湯が統計学的に優れていた。

また、個々の症状については、咽頭痛、倦怠感、疾の切れ、食欲関節・筋肉痛などの改善に小柴胡湯が統計学的に優れていた、咳、口の粘り、頭痛疾の量などの改善に小柴胡湯が優れる傾向があった。

また、副作用はプラセポ投与群との問に統計学的な差はみられなかった。

参考文献:臨床と研究,78:2252-2268,2001.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【小柴胡湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈食欲不振〉

治例図

22歳女子。
某大学病院で神経性の不食症と診断された患者。虫垂炎の手術の既往症がある。1年半前からものが食べられなくなり、食事はリンゴとパン1片程度。便通は4、5日から10日もないことがあり、月経は1年前から閉止している。足が冷え、肩がこる。脈は沈遅弱、腹部は一体にやせ弾力がないのに、右季肋下に抵抗と圧痛がある。明らかな胸脇苦満である。腹証によって小柴胡湯を投与したところ、1服飲むと強い腹痛を起こして下痢、七転八倒したが、しばらくするとその痛みもおさまり、3日から米飯3椀を平げて平然としていた。腹痛、下痢は瞑眩であったと考えられる。

〈アレルギー体賃〉
5歳の幼稚園男児。
扁桃腺肥大でカゼをひきやすく、すぐ発熱して幼稚園を休む。弟も小児ぜんそくがある。薬疹ができるので、医者も投薬したがらない。痴がつよく、食べ物にもすききらいが多く、弟よりも体格が悪くてやせている。小柴胡湯エキスを与えたところ、3ヶ月日から食欲が旺盛になり、カゼをひかなくなった。デパートなど人ごみのところへ行っても咽頭痛や扁桃腺炎もおきなくなり、体重も増加して太ってきた。

現代病名:食欲不振

2糖尿病

治例図

55歳の会社員です。数年前から全身にじんま疹が出るようになりました。さる公立総合病院の皮膚科に通って治療を試みましたが思わしくなく、とうとうかゆみに耐え兼ねて辞職してしまいました。

診察してみると、全身にじんま疹、顔の頬と額の辺りの毛細血管が拡張して紫色の糸屑のように見えます。漢方で細絡と呼んでいる歴血を示す症状です。舌の裏側では静脈が怒張しています。脈は沈で少し渋る感じです。腹壁は緊張良好で胸脇苦満一みぞおちか季肋部辺りにかけ抵抗がある一と下腹部の緊満と圧痛がみられます。

この方は肝の働きの障害(肝気欝結)と瘀血があるようです。そこで肝機能の改善と歴血の治療を狙って小柴胡湯に茯苓、桃仁、牡丹皮を加味した煎じ薬を上げることにしました。

検査の結果、この方は糖尿病のあることが判明しましたが、漢方の処方は患者さんの自覚症状と舌や脈や腹の所見から決められ、検査成績は一切関係ありませんので、処方はそのまま継続したところ、約二ヵ月でじんま疹の出現は少くなり三ヵ月目にはまったく出なくなりました。

じんま疹の原因になったと思われる糖尿病は漢方薬と食事制限によってその後一年位して血糖値が正常値になりました。糖尿病の人の血糖値は漢方薬だけではなかなか下りにくいのが普通です。しかし糖尿病の随伴症状は漢方治療でよく改善するようです。

現代病名:糖尿病

出典出典:「いのちを養う漢方講座」 発行所:葦書房(2000) 医師:高山宏世

3〈食事の管理と漢方薬で肝炎が改善〉

治例図

商社に勤める43歳のFさんは、会社の検診で慢性肝炎と診断され、1年2ヵ月ほど休職し、入院生活を送りました。退院してからも、体調はよくならず、疲れやすさがなくなりません。そんなとき、東洋医学に詳しい知人から漢方薬のことを聞き付け、漢方療法を試してみるようになりました。

Fさんの話を聞くと、食事には気を配っているようでした。栄養のバランスをしっかりと考え、脂肪類、香辛料は控えているといいます。

そこで、腹診をしてみると、胸脇苦満と腹直筋(へその両脇を縦に走る筋肉)の緊張が認められました。Fさんはなかなか体格がよく、学生時代はサッカーをやっていたそうです。

小柴胡湯を処方し、根気よく1年ほど飲み続けると胸脇苦満と腹直筋の緊張がなくなり、GOT、GPTの数値も正常に戻っていきました。

現代病名:慢性肝炎

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