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ワグラスD錠の 医師の処方解説(漢方体験談)

疼痛を伴う化膿性の腫れ物、癰(ヨウ)、膿瘍(ノウヨウ)、中耳炎、痔瘻、ニキビ(尋常性座瘡)→漢方の抗生物質!!

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ワグラスD錠

 EBM

【排膿散及湯の臨床効果に関する・エビデンス】…根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)です。

1〈歯肉の痛み、腫れ〉患者数:41

●対象:証を考慮した歯肉の痛み、腫れのある患者41例(抗菌剤と排膿散及湯との併用投与21例(併用群)と抗菌剤のみの投与20例(単独群)。
年齢38~81歳。

●方法:投与日数は併用群3.9日、単独群3.85日であった。
投与前の主要な臨床症状4つ(自発痛、圧痛、発赤、腫脹)を重症度に応じてスコア化し、投与前後のスコアの合計点で評価した。
スコアは著明なもの、重度、軽度、なしをそれぞれ3点、2点、1点、0点とした。

ポイント:投与前は併用群が6.3点、単独群が5.7点で有意差なし。
投与後は併用群4.19点改善、単独群3.0点改善で改善度に有意差を認めた。

参考文献:日本歯科東洋医学会誌,22:7-10,2003.

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【排膿散及湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈風邪の後の鼻水〉

治例図

20代後半の女性。

アレルギー性鼻炎で漢方薬を約1年服用し、症状がかなり軽減し、今では、季節の変わり目などに調子をくずした時に服用する程度の方です。

1ヶ月程前にかぜをひき、鼻水だけが今だに止まらないという。粘り気のあるイやな色のついた鼻水で、いろいろと試したが、どうにも治らないといいます。

顔色もよく、食欲もあり、他に症状がみられないことから、排膿散及湯を投与したところ、5日分の服用で、すっかりよくなったと報告を受けました。

現代病名:鼻水

2〈歯茎の腫れ〉

治例図

20年間ほどの間、抗生剤の全盛期があり、化膿性疾患に無差別に使われてきた。しかし、やや安易な使い方のせいか、以前ほどはっきり効かない場合があり、副作用を恐れて漢方薬の指定が増えてきた。そんな一例である。当薬局の従業員で46歳女性。
小柄で中実証。病気はあまりしたことはないが、ときどき歯茎が腫れて硬い物が噛めなくなる。最初は、排膿散及湯1包2gを1日3~5回服用、4、5日で歯痛は収まった。次第に痛みの初期から使うようになり、2日ぐらいで治るようになった。そして、最近はほとんど痛みは起きなくなった。これは、他の人でも同じで、ごく初期に用いてすぐ治り、そのうち起きなくなることが多い。繰り返す子供の急性鼻炎でも同じような経過をたどることが多い。

現代病名:歯茎の腫れ

3〈臀部膿瘍〉

治例図

体重17㎏の5歳の男子。
臀部の筋肉注射部位が一週間後に化腹し、眼瘍を形成したとして昭和58年3月16日に初診した。眼点を確認し排腹散及湯エキス4gを単独で分2投与した。2目して全体に縮小してきた印象があり、1週間後には小硬結を触れるのみとなった。排膿せず吸収されてしまったようで2週間で廃薬した。

現代病名:臀部膿瘍

4〈指先化膿症〉

治例図

20歳の女子。
ある日右手人さし指を腫らし、痛み則しく、一夜まんじりともできずという。排膿湯を与えたところ、一貼にて痛み去り、腫れ引き、その晩は安眠することができ、翌日一剤を用いて全治した。

現代病名:指先化膿症

出典出典:「古方薬嚢」(1954) 担当医師:荒木性次

5〈肛門膿瘍〉

治例図

体重8.9㎏で、生後8ヶ月の男子に発した肛門膿瘍である。肛門側外方に発赤した腫瘤に母親が気づいて来院した。
初診は昭和57年12月12日である。食思は良好、発熱はなく、いまだ排膿していない。
排膿散及湯エキスのみ2gを分二投与したところ、3日目に排膿した。計7日で廃薬し、以後再発をみない。

現代病名:肛門膿瘍

6〈物を噛むと歯茎にあたり、腫れる〉

治例図

噛み合わせが悪く、物を噛んだ時に歯茎にあたる人では、歯茎が腫れ、まるで入歯をしたような感じになることがよくある。そのような時に、排膿散及湯は、著効を示す。服用するのは早ければ早い程よい。通常は3~5日もあれば完治する。よほど激化していても1週間から10日もあれば大丈夫である。

現代病名:歯茎の腫れ

7〈頬まで腫れて痛い〉

治例図

65歳、女性。
歯茎の腫れが激しく、頬の当たりまで腫れて痛い。排膿散及湯を1日約15錠服用したところ、約1週間で腫れがひきました。その後も服用を続け、現在3本目を服用中です。

現代病名:歯茎の腫れ

8〈排膿散及湯の2週間の服用で完治〉

治例図

お尻に直径1㎝程度のおできが3つできた幼稚園児のS実ちゃん(5歳)は、自宅近くの皮膚科医院でしばらく薬物治療を受けていましたが、化膿が治まらず、結局、切開手術を受けました。

ところが、予後が悪く、炎症もなかなか治まらなかったので、心配した母親が漢方薬局に相談すると、排膿散及湯のエキス剤を5錠ずつ、1日3回の服用を勧められました。

排膿散及湯のエキス剤の、幼児の通常の適用量は1日に10錠程度ですが、「この薬は多めに飲んでも大丈夫」という薬剤師の指示に従い1日15錠ずつ2週間ほどS実ちゃんに服用させました。

すると、おできはすっかりよくなり、乾いてカサブタになり、3つともきれいに完治しました。

おできができていたころは、むずかり、食欲が落ちて泣いてばかりいたS実ちゃんでしたが、症状が快方に向かうと同時に明るさを取り戻し、今では、毎日元気に、幼稚園に通っています。

現代病名:おでき

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

9〈排膿散及湯で鼠径部(そけいぶ)のおできが改善〉

治例図

筋肉質でやせ型のMさん(24歳・女性)は、鼠径部(そけいぶ)のちょうど下着が当たるところに直径1cmほどのおできができました。

初めはそれほど痛まず、にきびでもできたのだろうと思っていましたが、1週間ほどすると、腫れがひどくなり、直径が2cmほどになって、膿が出て痛むようになってきました。たまたま近くに漢方を扱っている皮膚科があったので、そこでみてもらうことにしました。

皮膚科の医師によると、以前からできていた粉瘤(ふんりゅう)に雑菌が入ったために化膿したのだろうということです。皮膚が切れて、粉瘤の中の分泌物と膿が出ていましたが、粉瘤自体の大きさはそれほどでもなかったので、炎症が治まるまでしばらく様子をみることになりました。

西洋薬の塗り薬とともに、飲み薬として漢方薬の排膿散及湯が処方されました。

1週間ほど服用と塗用を続けていると、膿がだんだん出なくなり、痛みも治まって、腫れも引き、見てもわからない程度になりました。

その後Mさんは、それまで以上に体の清潔と、生活面に気を配るようになったそうです。

現代病名:おでき

出典出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス

10〈膿血便〉

治例図

加賀侯の臣が膿血便をすること既に5年、浪華に来て医治をうけること3年に及んだ。

門人が桂枝加朮附湯と七宝丸を与えたが治らない。

先生これを診して、腹満量急し、少腹が硬く底に物がある。

これを按ずると痛む。

即ち排膿散を与えていくばくもなくして宿年の病が全治した。

現代病名:膿血便

出典出典:「成蹟録」(1821) 担当医師:吉益南涯翁

10〈右大腿廱〉

治例図

18歳の男、魚屋の若衆であるが、右大腿のつけ根のところに腫れ物が出来て、大いに痛み、歩行ができない。

少し熱があり、さむけがするという。

排膿散を服して、自然と消滅し、3日間で治った。

現代病名:右大腿廱

出典出典:「古方薬嚢」(1954) 担当医師:荒木性次

10〈脳腫瘍〉

治例図

47歳の婦人。

5年前より両眼視力障害を発し、大学病院にて脳腫瘍の診断のもとに手術をうけた。

開いてみたら脳底視神経のところに鶏卵大の腫瘍があり、一部分だけ切除してそのまま縫合し、一カ月以内に全く失明するであろうといわれて退院した。

太っていて赤ら顔、元気はよい。

腹部も充実している。

排膿散2グラムを2回(卵黄に混じて服用)、山豆根末を2グラム2回服用させたところ、1カ月後より、視力はかえって回復し始め、家の中の自分のことをひとりで弁じるほどになった。

それ以上は回復しないが、これをのんでいると、全身の状態が気持よいというので、4年間に及んで続服している。

この婦人は卵黄でのむ排膿散がおいしいといっている。

現代病名:脳腫瘍

出典出典:「漢方の臨床 12巻1号」発行所:東亜医学協会 担当医師:矢數道明

10〈肺膿廱〉

治例図

一男子が肺廱にかかり、膿が口や鼻から出て、大小便共に膿を帯びている。

微熱があって悪寒し、痩せ衰えて殆んど薬の与えようがなくなってしまった。

そこで来(いざ)って先生に治を求めたが、先生は排膿湯と伯州散を与えた。

すると漸次快方に向い、やがて全く治ってしまった。

現代病名:肺膿廱

出典出典:「続建珠録」(1825) 担当医師:吉益南涯翁

10〈ひょう疽〉

治例図

40歳の婦人。

ひょう疽を病み、手術をうけたが、いつまでも創口がふさがらず、じくじくと汁出て、痛みも去らず、半月以上を経ているという。

排膿湯を与えたところ、2~3日で創口ふさがり、痛みも去り、全く治った。

現代病名:ひょう疽

出典出典:「古方薬嚢」(1954) 担当医師:荒木性次

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