?

ビタミン・ミネラル・サプリメント四方山話

●ビタミンとは、健康維持には欠かすことができない微量栄養素をいいます。
●ミネラルとは、ヒトの身体の中で代謝機能を担う必要栄養素の1つです。
●サプリメントとは、ビタミンやミネラル、タンパク質やアミノ酸、脂肪酸、食物繊維といった栄養素、ファイトケミカルやハーブ類、その他の動植物の有効成分など、身体に有用とされる物質を含む食品です。

概 要

ストレスの多い現代社会では、複合的な要因による現代病も増えている。そのいっぽうで、健康への関心や意識の高さは群を抜いて高い。 医療費が国の財務状況を圧迫している背景もあり、行政レベルでも「セルフメディケーション」、いわゆる「予防医学」を提唱するようになってきた。 21世紀は、自分の健康は自分で守る時代というわけだ。そのため、健康維持や健康増進のための「健康食品」や「サプリメント」の市場は活況を帯びている。閉塞感のある市場が多い中、製薬メーカーや大手食品会社からベンチャー企業まで、期待の大きな健康食品市場は、まだまだ成長が見込める有望市場のひとつだろう。 今回、健康食品市場を巡るサバイバルレースの中で、高い技術力や優良製品を送り出しているメーカーの取材協力を得て、健康食品マーケットの勢力地図を浮き彫りにしていきたい。なお、本書では「健康食品」と「サプリメント」の表記が入り交じってしまっているが、各企業の使い分けに準じて表記していることを予めお断りしておかなければならない。

期待される効能

●高血圧の予防と改善。
●胆嚢(たんのう)疾患の発症リスク抑制。
●女性の抹消循環不全の改善。
●結合組織であるコラーゲン合成への作用。
●鉄・銅代謝の調節作用。
●鉄の吸収促進。

人体を構成する栄養素と元素


作用メカニズム

●ビタミンCの化学物質名はアスコルビン酸です。水溶性ビタミンとして、体内におけるさまざまな代謝過程で作用します。ビタミンCは代表的な抗酸化ビタミンであり、ビタミンEと協同して働くことによる抗酸化作用が注目されています。
●ビタミンCは、タンパク質の一種であるコラーゲンの合成を促進します。コラーゲンは、骨や皮膚などの結合組織の構成成分であり、細胞の成長と修復に重要です。また、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも必要な成分であり、ストレスが多いと消費されます。さらに、喫煙者ではビタミンCが多く消費されます。


科学的根拠

●これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されています。


摂取方法

●ビタミンCは、比較的短時間で体外に排泄されるため、効果を維持するためには食事ごとなど、1日に何度かに分けて摂取するのが好ましいです。
●ビタミンCは、感染や運動負荷、ストレスなどによって消費量が増加する。また、喫煙者は非喫煙者よりも多くビタミンCが消費される。したがって、各自の生活習慣に応じて、ビタミンCを多めに摂取することも必要である。
●なお、1970年代以降、ビタミンCの保健効果を期待して1日に何gも摂取するメガビタミン療法が知られているが、十分な科学的根拠は得られていない。


医薬品とサプリメントの違い

●日本の法律では、人が口から摂取するものは「医薬品」か「食品」のどちらかになります。どちらに分類されるかは、使用される成分が、厚生労働省の「食薬区分」でどちらに分類されているかによって決まります。この食薬区分によると、医薬品は「疾病の診断、治療、予防に使用する、また身体の構造、機能に影響を及ぼすもの」と定義され、これに相当しないものは食品に分類されます。食品は病気の予防や治療を目的として製造・販売してはならないのです。

●ビタミンCを例にとると、医薬品として製造・販売される製品は「シミ、ソバカスなどによる色素沈着症状の緩和に」と、効能を表記できます。しかし、サプリメントとして製造・販売される場合は「食品」に分類されるため、「××に効く」「××の予防に」といった有効成分の効能については表現できません。また、食品は「いつ、どれだけ飲むか」という用法用量も表現してはならないのです。

●医薬品とサプリメントは、その「働き方」にも違い.があります。基本的に、医薬品は病気や症状に直接働きかけ、「熱を下げる」とか「血圧を下げる」といった対症療法で実力を発揮します。一方、サプリメントは、体の調整機能を正常化したり、血液循環をよくしたり、もともと体に備わっている自然治癒力をサポートし、ホメオスタシス(生体の状態を一定に保とうとする性質)に働きかけるものが多く、その結果として、人によっては高かった血圧が下がることも、アレルギー症状が緩和されることもあると考えられるのです。

  医薬品   サプリメント
 成分本質  食薬区分
 効能・効果  明記できる  明記できない
 用法・用量  明確な規定  適時・適量
 成分表示  有効成分表示  原材料表示
 目的  単一目的  多目的
 効果  対症療法  原因対策
 作用  抑制  調整



関連商品

キョービタ・C顆粒
詳細へ