ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。
【続命湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
「1年前に脳卒中をやって、言語障害が残りました。ところが、勧められたこの薬を飲み始めたら、20日ほどで会話が楽になり、4カ月で症状が消え、うれしいやら驚くやらで……」(63歳・男性)
現代病名:脳卒中
「脳血栓の後遺症で、手足、顔面にマヒがあり、歩行も困難で、呼吸困難を伴うぜんそく発作がたびたび起きていた。それが、この薬を飲んで4カ月になるが、ぜんそくのせき、痰(たん)は治まり、血圧も正常になり、手足のマヒも気にならないほどになった」(61歳・男性)
現代病名:脳血栓
農業を営むTさん(78歳・女性)は、温清飲で高血圧を治療していました。一方で糖尿病も患っていましたが、血糖値のコントロールはうまくできていたようです。
そんなある夏の日、庭木の剪定を植木屋に頼んだTさんは、炎天下で後片づけを手伝いました。大量に汗をかいた上に水分補給を怠ったのが災いし、その夜、Tさんは脳出血の発作で倒れてしまったのです。
退院後には右半身に軽いまひが残って、杖をつくようになり、今までの温清飲に加えて、交互に続命湯を服用しはじめました。
1年後には続命湯を釣藤散に換え、まひはほとんど分からないぐらいに回復。Tさんは、その後、亡くなるまでの5年間、杖なしで生活することができたのです。
現代病名:脳卒中
Sさん(80歳・女性)は、ヒマワリ畑を見に、家族でドライブに出かけました。そのさい、トイレ休憩を取るのを遠慮し、水分補給を控えてしまいました。
すると、帰宅後、手にまひが現れたため、すぐにかかりつけ医師の診察を受けました。当日は釣藤散の服用と水分補給、翌日は、釣藤散と続命湯を交互に飲んだ後、大学病院に入院してCTを撮ることになったのです。
発作を起こした脳梗塞の箇所は治っていましたが、ほかにも小さな脳梗塞が多数見つかりました。そこで、入院中は釣藤散、退院後は桂枝加朮附湯を交互に服用することになりました。Sさんは、その後83歳で老衰で亡くなるまで、脳梗塞を再発することはありませんでした。
現代病名:脳卒中