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【五苓散+苓桂朮甘湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
78歳の女性。めまい、立ちくらみがひどいと訴える。
問診して症状をていねいに聞いてみると、身体は汗ばみやすく、尿意は多く、口は渇き、胃はむかつき、さらに動悸があるという。
そこで、苓桂朮甘湯に五苓散を合方することにより、茯苓の量を増やして心下悸を取り去り、さらに2処方の朮と組んで胃内停水を取り去り、桂枝の量を多くして水気の上衝を抑えながら汗とむかつきを止め、猪苓・沢瀉により口渇を取りながら利尿に導くことを考えた。
2回の服用で、症状はすっかりなくなったとのことであった。
現代病名:めまい・たちくらみ
出典:「漢方症例事典」(2000)発行所:日本薬局製剤研究会 担当薬剤師アドバイス