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JPS 芍薬甘草附子湯の 医師の処方解説(漢方体験談)

慢性神経痛、慢性関節炎、関節リウマチ、筋肉リウマチ、五十肩、肩こり

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JPS 芍薬甘草附子湯

医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【芍薬甘草附子湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈膝の痛み〉

治例図

膝の痛みが激しく、歩くとふくらはぎがつりやすい。体格は小柄でやせ型である。問診すると50歳過ぎより冷え症になったといい、靴下を2枚履いている。厚着をしていても、冬になると特に痛みが激しくなる。何とか痛みを取ってほしいと来店される。
冷えが激しいことを目標に芍薬甘草附子湯を投与する。やせ型の人は、腹直筋の緊張・拘量がある場合が多く、芍薬甘草附子湯が奏効することが多い。この患者の場合も、芍薬甘草附子湯の投与により、以前程冷えを感じなくなり、膝やふくらはぎの痛みも緩和してきた。芍薬甘草附子湯は膝やふくらはぎの痛みなど整形外科領域の痛みのみではなく、内臓疾患により生じる痔痛にも冷えを目標に投与するとたいへん有効な薬剤である。

現代病名:膝の痛み

2〈五十肩とリウマチ

治例図

54歳の男子。
顔色は黒褐色で肥満型、四年前から多発性関節リウマチで、大学病院の治療をうけている。現在も手指.腕.膝・足関節などが腫れて痛んでいる。最近右の肩から上騰にかけて不快な惨痛が起こってきたという。この患者に初め慧核仁湯を与えたところ、リウマチによる関節痛は非常に好転した。
ところが五十肩のほうはだんだんひどくなって、どうにもがまんがならないという。二朮湯・十味挫散・五積散・葛根湯加減などを与えたが効かず、一カ月半針治療の併用をすすめたが、これも少しも効果がないという。肩背筋の拘墜がひどいので、筋拘急を緩める目的で、芍薬甘草附子湯末(奇薬0.6、甘草0.4、加工附子末0.5)二回服用に転方したところ、一週間で非常に楽になり、一カ月後には電車の吊り革につかまることができるようになり、肩背の筋拘量が柔らかになって、ニカ月半でほとんどよくなった。時日の経過による自然治癒かということも考えられるが、本方を服用して数日間に、急速に癖痛が去り、筋の拘急が緩んだことは、本方の効果を認めてよいと思われるのである。

現代病名:五十肩とリウマチ

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