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ツムラ 潤腸湯 エキス顆粒(医療用)の 医師の処方解説(漢方体験談)

老人・虚弱者の便秘(燥屎)

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ツムラ 潤腸湯 エキス顆粒(医療用)
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医師・薬剤師  医師・薬剤師の処方箋解説

ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。

【潤腸湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈常習性便秘と高血圧

治例図

75歳の男性です。この患者は、すでに二五年間、頑固な便秘で悩んでいました。
血圧は200/100を上下しています。いろいろの下剤を服用しましたが、いまだ快通したことがありません。
筋骨質の頑健そうな体格で、性急で肝癖の強い性格です。便秘のほかに容態をたずねても、便秘だけ治してくれればよいと頑張ります。口が乾いて夜中に眼がさめると、口中は粉をかんだようにカサカサに燥ぎ、しばらくは口がきけないです。夜間尿三回ぐらい、腰痛・肩こり・腹鳴・不眠等があります。脈は堅く、腹底は硬く、舌苔白く、皮膚は渋紙のように枯燥していて、便は石のようにコロコロで、新しい下剤をのむと不快な腹痛が続き、竹筒から水を流すように出ることが多いです。本患者を老人の津液枯燥、腸内鬱熱とみて潤腸湯を与えました。これを一日分のむと翌朝、硬軟適度の有形便がこころよく通じ、患者は便所の中で快哉を叫んで家人を呼び集めたといいます。二五年来初めての快便でした。
以後本方を愛用すること数年に及んびましたが、口燥もとれ、皮膚がつやつやし、腰痛も肩こりもとれ、血圧も190/90ぐらいになって、毎日が快適であり、うるさく怒らなくなったので、家族の方が大よろこびでした。

現代病名:常習性便秘・高血圧

2〈常習性便秘と高血圧

治例図

72歳の老婦人です。画家です。赤ら顔で肥満しています。四〇年来の常習性便秘で、一カ月に一回ぐらいのこともあるといいます。この数年間血圧が高くなり、210/100もあって、一ヵ月前、左眼底出血を起こして、絶対安静を守っているといいます。腹は膨満して充実し、脈は弦です。潤腸湯を与えてみると、かってない快便で、以来腹満感が去り、眼底出血の吸収もきわめて順調となり、月余の後には、床を払って画筆を執れるようになりました。
麻子仁丸もときどき服用しましたが、この患者は本方一ヵ月余の服用で、それ以来毎日、あるいは一日おきぐらいに自然便が出るようになり、六年後の今日ますます元気です。

現代病名:常習性便秘・高血圧

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