ここに記述した文書は、すべて医師または薬剤師の漢方薬処方箋解説です。医薬品購入使用者の口コミ情報ではありません。
【三物黄芩湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
Tさん(30歳)は、出産後に足がひどくほてるようになり、不眠が続いていました。夜は涼しくなる10月だというのに、寝るときは足を布団から出して冷やし、かけ布団をかけることもできません。
知人に紹介された漢方の専門家を訪れたところ、三物黄芩湯という実証の薬を処方されました。この薬はTさんの証に合い、足のほてりも取れ、1週間後にはぐっすり眠れるようになりました。
実は、妊娠後期に夏を迎えたTさんは、普段にもまして暑がりになり、冷房を強くして使っていたのです。冷える環境に長くいたことから、こうした症状が現れたのではないかと思われます。
現代病名:ほてり
出典:「漢方LIFE」 発行所:DeAGOSTINI(2005) 担当医師アドバイス
レストランを経営する57歳のオーナーシェフ・M雄さん。健康状態は人並みで、持病もなく過ごしてきました。
ところが、50代半ばから突然不眠症に陥ってしまったのです。手足がほてり、深夜まで寝付けないうえ、朝もごく早く目が覚めてしまいます。
寝不足が重なり、肌荒れや口が渇くなどの症状が現れました。不機嫌な日が続き、従業員との摩擦が増え、店に気まずい空気が漂います。次第に客足も遠のき、売り上げま石減ってしまいました。
M雄さんは漢方薬局に行って相談し、三物黄芩湯を服用したところ、間もなく手足のほてりが消え、よく眠れるようになりました。M雄さんの回復とともに、客足も戻ったそうです。
現代病名:不眠症